食品安全情報blog過去記事

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In wake of criticism, Ontario's Georgian College scraps planned homeopathy diploma program
Joe O'Connor February 9, 2018
http://nationalpost.com/news/in-wake-of-criticism-ontarios-georgian-college-scraps-planned-homeopathy-diploma-program
オンタリオ公的資金で運営されているトロント北部のBarrie にあるGeorgian大学が、計画開始前にホメオパシー学位計画を無にした。今度の秋から始める予定だった3年のコースは、National Postの健康部門記者Sharon Kirkeyがその計画の内容とそれがオンタリオ医師会とその他少なくとも12の国際団体が「ジャンクサイエンス」と記述していることを報告した次の日に取り消された。大学の運営理事会は金曜日の午後にこの決定について声明を発表した。
しかしオンタリオ政府はホメオパシーを、批判者に言わせるとインチキを合法であるかのようなスタンスで扱うことを続ける。

  • 食べる早さと肥満を調べた研究への専門家の反応

SMC UK
expert reaction to study looking at eating speed and obesity
February 12, 2018
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-eating-speed-and-obesity/
糖尿病患者での食べる早さと肥満の関連をしらべた研究がBMJ Openに発表された。
オックスフォード大学食事と集団の健康教授Susan Jebb教授
この約6万人の糖尿病の男女の6年にわたる大規模観察研究は、先に日本での研究で示唆された、食べるのが早いと肥満リスクが増えるという研究に加わるものである。これは単なる観察研究で因果関係であるとはみなせないものの可能性はありそうだ。しかし問題は日常生活で人々にゆっくり食べさせるための方法である。現時点では根拠はないが有害である可能性もないのでもっとゆっくり食べるように助言するのがいいだろう。
登録栄養士Catherine Collins氏
(一部のみ)
文化的に日本人は英国人ほどだらだらとおやつを食べないのでこの知見は必ずしも我々にあてはまらないかもしれない。さらに研究者らは何が早く食べる原因なのかを明らかにしていないし他の要因も評価していない
Imperial College London糖尿病内分泌代謝学部研究フェローSimon Cork博士
これは興味深い研究で我々が既に信じていることを確認した。食べる早さを評価するのに著者らが使用したスコアリング基準については少し懸念がある。参加者に単純に食べるのが早いか遅いか尋ねるのは相当主観的でデータに歪みが出るのは疑いようがない
Exeter医科大学肥満研究者で糖尿病と体重管理のコンサルタントKatarina Kos博士
この日本の研究は女性の割合が低く(約30%)、一方英国では肥満は女性に多い。この研究は自己申告に依存しており正確さに限界がある。人々が6年のフォローアップ期間に何故食べる早さを変えたのかは明確ではなく、これは興味がある。糖尿病の薬については考慮しているが運動を考慮するのも重要で著者は説明はしているが、最も重要なのは血糖/糖尿病のコントロールであろう。糖尿病のコントロールがうまくいかないと体重が減る。
この疫学研究は重要な変更可能なライフスタイル要因を調べているが、そうした観察は我々の社会の糖尿病ではないコホートで妥当性が検証されるべきで文化的社会的関連も考慮されるべき。現在糖尿病と体重管理に携わっている医師は、食べる一回分のサイズを制限しゆっくり食べることを薦め続けている