食品安全情報blog過去記事

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意見等

  • 各種穀物のフェンヘキサミドの既存MRLs改訂

Modification of the existing maximum residue levels for fenhexamid in various crops
EFSA Journal 2018;16(1):5158 [21 pp.]. 19 January 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5158
申請者は、プラム、ブルーベリー、クランベリー、干しブドウ、グーズベリー、鞘付き豆におけるフェンヘキサミドの最大残留基準(MRL)を改訂する要請を提出した。要請を裏付けるために提出されたデータは、検討対象の全作物についてMRL改訂案を導出するのに十分だと考えられる。実践的で適切な分析手段が利用可能であり、それにより植物体中のフェンヘキサミド残留物を管理することができる。EFSAはリスク評価結果に基づき、報告された農法でフェンヘキサミドを使用して生じる残留物の短期および長期摂取が、消費者の健康にリスクを生じる可能性は低いと結論した。

  • 各種穀物のジフェノコナゾールの既存MRLs改訂

Modification of the existing maximum residue levels for difenoconazole in various crops
EFSA Journal 2018;16(1):5143 [28 pp.]. 19 January 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5143
改訂の要請を裏付けるために提出されたデータは、検討対象の全作物についてMRL改定案を導出するのに十分だと考えられる。実践的な適切な分析手段が利用可能であり、それにより検討対象の植物体中のジフェノコナゾール残留物を管理することができる。既存の目的に則した使用により生じるジフェノコナゾール残留物の推定短期および長期摂取量は、ジフェノコナゾールに設定された毒性参照値を超えなかった。ただし、この消費者暴露評価は、暫定的なものであると考えなくてはならない。その理由は、ジフェノコナゾール残留物が様々な異性体組成を有している可能性があるが、その影響がこのリスク評価では不明確であることである。したがって、代謝・分解に関する新しいデータが得られ、ジフェノコナゾールの4つの立体異性体代謝・分解産物のどれが多く植物体に現れるかが判明し、異性体を含む残留物のリスク評価アプローチについてのガイダンスが確立した場合には、消費者暴露評価を再検討する必要がある。

  • フルロクロリドンの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for flurochloridone according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2018;16(1):5144 [33 pp.]. 19 January 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5144
さらなる検討が必要。

  • GP/EFSA/NUTRI/2014/01食品に付される健康強調表示の科学的実証:主張される効果、結果のばらつき、および測定手段に関する情報の収集、照合、厳密な分析

GP/EFSA/NUTRI/2014/01 Scientific substantiation of health claims made on food: collection, collation and critical analysis of information in relation to claimed effects, outcome variables and methods of measurement
19 January 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1272e
外部監査報告

  • 抗酸化物質、酸化的損傷、心臓血管の健康に関連した健康強調表示を行うために必要な科学的要件のガイダンス

Guidance for the scientific requirements for health claims related to antioxidants, oxidative damage and cardiovascular health
EFSA Journal 2018;16(1):5136 [21 pp.]. 19 January 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5136
EFSAは、食事・栄養・アレルギーに関するパネル(NDAパネル)に対し、2011年に発表した抗酸化物質、酸化的損傷、心臓血管の健康に関連した健康強調表示を行うために必要な科学的要件のガイダンスを改訂するよう要請した。この改訂は、抗酸化物質、酸化的損傷、心臓血管の健康に関連する健康強調表示について新しく追加申請されたものを評価した経緯、ならびに、2014年に開始された助成事業により集められた情報の評価で得られた経験を考慮している。このガイダンスは、健康強調表示の評価過程で得られた知見を踏まえてさらに適切に改訂していく予定である。

  • 抗酸化物質、酸化的損傷、心臓血管の健康に関連する健康強調表示を行うために必要な科学的要件に関するガイダンス案についてのパブリックコメント募集の結果

Outcome of a public consultation on the draft guidance for the scientific requirements for health claims related to antioxidants, oxidative damage and cardiovascular health
19 January 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1364e
NDAパネルがガイダンス案を準備し、2017年7月12日から9月3日までパブリックコメントを募集した。EFSAは8関連団体からコメントを受け取った。NDAパネルは受け取ったコメントを検討してガイダンスの改訂版を作成した。このガイダンスは2017年12月13日のNDAパネル本会議で議論・採択され、EFSA Journalで発表される。

  • ケールにおけるデルタメトリンの既存MRL改訂

Modification of the existing maximum residue level for deltamethrin in kale
EFSA Journal 2018;16(1):5153 [26 pp.]. 19 January 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5153
EFSAは、評価担当加盟国(EMS)が準備した評価報告に基づき、ケールに提案された目的どおりに使用する場合、MRLを0.15 mg/kgと改訂するのに十分なデータが申請者により提出されていると結論した。実践的で適切な分析手段が利用可能であり、それによりケール中のデルタメトリンが提案されたMRLを逸脱しないように管理できる。暫定リスク評価では消費者へのリスクは確認されていないが、このリスク評価は、不確実性が標準化されておらず、その意義が低減してしまっている。そのため、さらなる検討が必要である。