食品安全情報blog過去記事

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RIVMは食品安全基準を確立するより広範な視点のための枠組みを開発

RIVM develops a framework for a broader view of establishing food safety standards
06 March 2018
https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Common_and_Present/Newsmessages/2018/RIVM_develops_a_framework_for_a_broader_view_of_establishing_food_safety_standards
欧州では食品の安全性には厳密な要求項目が当てはめられている。食品安全基準は国際レベルで決められている。食品の安全性を確保するために、製品に含まれる有害物質については最大許容基準が設定されている。しかし食品安全基準にも影響する社会的経済的帰結については必ずしも同じようには考慮されていない。そのためRIVMは単なる有害影響だけではなく、より広範に検討するための枠組みを開発した。意志決定における透明性と標準化は、食品安全基準を定める際に重要である。
食品には有害物質は可能なかぎり少ないほうがいい。健康安全基準は健康をまもるために決められている。しかし有害性以外の要因も食品安全基準に影響する。例えば科学的評価の不確実性による社会的懸念、のようなものであるまた食品の基準値を決めることによる大きな経済的影響、例えば価格の上昇、も予想される。これらの要因は意志決定プロセスで考慮されてはいるが必ずしも標準化されておらず透明でもない。
RIVMは食品中有害物質の規制対策の社会経済的評価の枠組み:SEATSを開発した。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20180301#p4