食品安全情報blog過去記事

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論文

  • イタリアの青少年がカフェインを大量に摂取していることを研究が明らかにする

Study reveals that Italian adolescents are heavy consumers of caffeine
7-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/w-srt030518.php
イタリア南部の4つの学校の1213人の青少年の調査で、76%が毎日カフェインを摂り46%が米国小児科学会の推奨摂取量を超えている。Acta Paediatrica。最も多く摂取されていたのはコーヒーで次がソフトドリンクやエネルギードリンク。
(摂取量が125.5 ± 69.2 mg/day および 2.1 ± 1.2 mg/kg/dayってそんなにheavy?)

  • ビタミンD濃度の高いことはがんリスクの低さと関連するかもしれない

Higher Vitamin D levels may be linked to lower risk of cancer
7-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/b-hvd030618.php
BMJ。日本人成人での大規模研究(JPHC)

2018/03/08 血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクについて−多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果−
http://epi.ncc.go.jp/jphc/799/8100.html
「血中ビタミンD濃度が最も高いグループでは、がん罹患リスクの更なる低下が見られなかったことから、血中ビタミンD濃度が一定のレベルを超えるとそれ以上のがん予防効果は期待できない可能性があります。」
(グラフを見ると「最も低いグループ」だけ外れているので「血中ビタミンD濃度が最も低い」人たちに何か(極端な偏食とか戸外に出ない理由とか)があるんじゃないかと疑う。)

  • 米国のがん治療ガイドラインは「しばしば薄弱な根拠に基づいている」

US cancer treatment guidelines 'often based on weak evidence'
7-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/b-uct030618.php
BMJ。米国NCCNガイドラインについての解析。FDAの認可している範囲を超えてNCCNが薦めているものについて調べた。

  • 医師は痛みの治療に鍼を薦めるべきか?

Should doctors recommend acupuncture for pain?
7-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/b-sdr030618.php
BMJで専門家が討論。
米国では腰痛に鍼が推奨されているが英国ではそうではない、と英国医療用鍼学会のMike Cummingsは言う。広範な慢性痛に弱い効果があり比較的安全でQOLを上げられる、と。一方Southern Denmark大学のAsbjørn Hróbjartsson教授とExeter大学のEdzard Ernstは臨床的に役にたつという根拠が不十分であり薦めるべきではない、という。
英米の鍼って誰がどうやっているんだろう?ツボとかどう説明?)

  • 大学院生は鬱や不安が多い、調査が示す

Depression, anxiety high in graduate students, survey shows
7-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/uoth-dah030618.php
Nature Biotechnologyに発表された2279人をソーシャルメディアと直接メールで調査した結果。一般集団に比較すると大学院生の鬱や不安を経験する可能性は6倍以上。回答者の10人中9人が博士課程、10%は修士の学生。女性の方が高率で、中程度から重度の不安の女性は43%で男性は34%。同じスケールで調査した一般集団では6%なので非常に高い。
主な問題はワークライフバランスと指導者との関係。

A global conflict: Agricultural production vs. biodiversity
7-Mar-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/hcfe-agc030718.php
土地利用計画により農業の成長と自然保護を調整できるだろう
動物種の少ない地域で農業を集中的に行うようにすれば生物多様性への影響は小さくなるがそれは主に熱帯の生物種の多い国々の責任が大きくなることを意味し、それに適切に対処する必要がある。残念ながらこうした国々はしばしば国内でも土地使用に紛争を抱え管理権限が弱い。Global Change Biology
(ドイツ。熱帯の植物で豊かな食生活を楽しんでおきながら自然は保護しろとか、欧州は勝手だ。有機農業だって欧州の気候だからできたことを熱帯地方にそのまま押しつけて困らせてる)