食品安全情報blog過去記事

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ナッツのカロリーは気にしないで!

Going Nuts for Calories!
Mar 23, 2018
https://www.usda.gov/media/blog/2018/03/23/going-nuts-calories
みんなナッツは大好きだが脂肪由来のカロリーが多いので食べ過ぎないよう注意しなければならない。現在は心配が少し減るかもしれない。USDAのARSの生理学者David BaerとJanet Novotnyが一連の研究で、人体でアーモンドやくるみ、ピスタチオのカロリーがどのくらい利用されるのかを調べた。ナッツが生なのかローストされているのか砕かれているのか、あるいはどのくらい良く噛むのかなどたくさんの要因を考慮する必要がある。
時代とともに栄養科学はますます洗練されてきて、ARSの科学者はカロリーを計算するのはそれほど単純ではないことを示してきた。
この背景にある概念は「生物学的利用度」である。例えば、アーモンド1オンスは約160カロリーだが、その全てが人体で使用されるわけではない。食品を食べると、それは栄養成分に分解されてカロリーはエネルギーとなる。しかし栄養があるというだけでは人体がそれを簡単に使えることを意味しない。問題はこれら栄養素が生物学的に利用できるかどうかで、それをARSの科学者が調べた。
2011年の研究でBaerとNovotnyはピル立岡らのカロリー摂取は1gあたり22.6カロリーで、現在認められている23.7カロリーより5%少ないことを発見した。それは大きなものではないように聞こえるかもしれないが毎日だと意味がある。
別の研究ではくるみは表示されているより21%カロリーが低い。そしてアーモンドはAtwater ファクターで計算したものより32%少なかった。
ナッツの加工も影響する。まるごとの生のナッツが最もカロリー利用率が少ない。次に少ないのが刻んだナッツで、ナッツのペーストは表示通りのカロリーだった。
(でも利用されるカロリーが少ないって言うと余計食べるのが太った人なんだよ)