Sugar
February 2018
http://www.foodstandards.gov.au/consumer/nutrition/Pages/Sugar.aspx?utm_source=Food+Standards+News&utm_campaign=93482f8c5c-Food_Standards_News_Mar-18&utm_medium=email&utm_term=0_71d71e1fc3-93482f8c5c-310100801
糖類は、多くの食品に自然に存在する炭水化物であるが、食品の成分として添加されることもある。他のほとんどの炭水化物と同様、糖類は体内でエネルギーとして使われる。
糖類は様々なものから得られるが、オーストラリアやニュージーランドでは、商業用途の糖類は、ほとんどがサトウキビから抽出される。
一つの環状構造からなる糖類は、単糖類と言われ、グルコース(デキストロース)、フルクトース、ガラクトースなどがこれに含まれる。
砂糖として最も一般に用いられている糖は、スクロースである。この糖は二糖類であり、体内でフルクトースとグルコースに分解されるため、エネルギー源となり得る。
様々な種類の糖(白糖、黒糖、粗糖など)で栄養的な違いはあるか?
スーパーマーケットで見かける糖については、種類(白糖、黒糖、粗糖など)による差はほとんど無い。これらの種類の違いは加工法の技術的相違から生じる。
糖類とダイエット
専門家は一般的に、カロリー(エネルギー)の摂りすぎは体重増加に結び付くという見解を持っている。過体重や肥満は、高血圧、?型糖尿病、心臓病などの慢性的な健康障害のリスクを増加させる。
糖は、1 g当たり、パン、米、パスタに含まれるデンプンのような消化可能な別の形の炭水化物と同じ量のエネルギーもしくはカロリーをもたらす。ただし、食品には多量の糖を含むものがある。どんな食品でも食べ過ぎると体重増加につながることを肝に銘じておくことが重要である。
WHOは、不健康な体重増加や虫歯を防ぐため、「遊離」糖の摂取を一日のカロリー摂取量の10%を超えないようにすることを推奨している。遊離糖とは、食品や飲料に添加される単糖類(グルコース、フルクトースなど)および二糖類(スクロース、砂糖など)、およびハチミツ、果汁、果汁濃縮物に元から含まれている糖類である。成人が健康的な体格指数(BMI)を維持するには、一日当たりの「遊離」糖の量は、ティースプーンで約12杯(50 g)ということになる。
上図に示した糖類の分類についての詳細情報は、オーストラリア統計局のウェブページを参照されたい。
オーストラリアとニュージーランドの食事ガイドラインでは、添加糖類を含む食品や飲料の摂取を制限することが推奨されている。こうした食品や飲料は、菓子類、糖で甘くした清涼飲料や炭酸飲料やコーディアル、果汁入り飲料、ビタミン飲料、エネルギー飲料、スポーツ飲料などである。
包装された食品に糖類が合計でどのくらい含まれているかは、栄養表示パネル(NIP)を参照して知ることができる。糖類は炭水化物の一種であるため、NIPでは個別にリスト表示されていると同時に、総炭水化物にも含められている。NIPに表示されている糖類の量には、添加物として食品に加えられる糖類に合わせて、果物や乳にみられるような天然に存在する糖類の分も含められている。「添加糖類無し」という栄養表示がされた製品は、それでも天然由来糖類を大量に含有している可能性がある。
Eatforhealth.gov.au and the New Zealand Ministry for Health have resources to help people calculate their energy needs and guides to healthy eating. オーストラリアのEat for Healthのウェブサイトおよびニュージーランド保健省のウェブサイト*3には、必要なエネルギーの計算に役立つ資料や、健康に食事を摂るための手引書が収載されている。
消費量
オーストラリアにおける糖類消費の最新の統計*4により、以下のことが示されている。
・ 1995年から2011,12年の間に、オーストラリア人の遊離糖消費量は相対的に減少した。すなわち、食事中のエネルギーに占める遊離糖由来のエネルギーの平均割合は、12.5%から10.9%に減少した。
・ 食事中のエネルギーに占める遊離糖由来の平均割合は、どの期間をとってみても、WHOの推奨上限である10%を上回っていた。しかし、いずれかの日にその上限を超過した食事を摂っていた人の割合は、1995年では人口の半分を超えていた(54%)が、2011,12年では人口の半分以下(46%)に減少していた。
・ 遊離糖がもっとも多く減少(全体の減少に最も貢献)していたのは、子供の年代であった。2〜18歳の子供においては、遊離糖由来のエネルギーの平均割合は、1995年から2011,12年の間に17%から13%に減少した。
・ 子供において遊離糖が減少した大きな理由は、清涼飲料や炭酸飲料、コーディアル、および果汁ならびに果汁入り飲料の消費が減少したためであると考えられる。2,400 kcal(10,000 kJ)のエネルギー当たりでは、2〜18歳の子供が消費した総糖類は、平均24 g減少した(105 g/日から81 g/日)。この同じ期間の間に、清涼飲料や炭酸飲料、エネルギー飲料や電解質飲料、コーディアル、および果汁や果汁入り飲料由来の遊離糖の1日当たりの平均消費量は、平均22 g減少した(55 g/10,000 kJから33 g/10,000 kJ)。
・ 清涼飲料や炭酸飲料、エネルギー飲料や電解質飲料、コーディアル、および果汁や果汁入り飲料は、1995年においても2011,12年においても、最も一般的な遊離糖源であった。However, Australians aged 2 years and over sourced a higher proportion of free sugars from these beverages in 1995 than in 2011-12 (44% compared with 37%). しかし、2歳以上のオーストラリア人では、こうした飲料により摂取される遊離糖の割合は、1995年よりも2011,12年の方が低くなっている(44%から37%)。
糖および規則
栄養情報パネルに糖類の総量を表示すべきであるという要件に沿って、糖類の強調表示に関する要件を規定する規則も設けられている。糖類についての栄養成分強調表示および健康強調表示は、特定の基準を満たして行われなければならない。例えば、「低糖」という強調表示が許される食品は、液状の場合100 mL当たり2.5 g、固形の場合100 g当たり5 gを超えて糖類を含んでいてはならない。「減糖」という強調表示の場合、食品は、比較対象食品よりも少なくとも25%糖含量が減じられていなくてはならない。「x%無糖」、「無添加糖」、および「甘味料を含まない」という強調表示にも、規則による基準が設けられている。
糖類に関する健康強調表示は、深刻な病気や深刻な病気のバイオマーカーについてのものではなく、科学的に根拠づけができるものに限って付することができる。
糖類の表記に関する方針決定作業
2017年11月、食品規制の職責を負う諸閣僚(オーストラリア・ニュージーランド食品規制閣僚フォーラム)は、糖類に関するステージ1の作業計画について検討を行い、さらに作業を進めていくことを確認した。この作業についての詳細情報は、食品規制のウェブサイトで参照可能である。