食品安全情報blog過去記事

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食品偽装との闘い: 欧州刑事警察機構および国際刑事警察機構の偽装生鮮ツナに対する活動への欧州委員会の貢献

Fight against food fraud: Commission's contribution to Europol/Interpol action against fraudulent fresh tuna
25 April 2018
http://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?newsletter_service_id=327&lang=default
2018年4月25日、欧州刑事警察機構および国際刑事警察機構(Europol/Interpol)は、オペレーションOPSON VIIの結果*1を公表した。このオペレーションには、EUの食品偽装連絡会も、缶詰用ツナが生鮮品として偽装販売されるのを摘発することにおいて貢献した。
11ヵ国(スペイン、イタリア、フランス、ドイツ、ポルトガル、オランダ、英国、ハンガリーリヒテンシュタインノルウェーおよびスイス)が参加したこのオペレーションを成功させるために、裁判官、警察官、税関職員および食品専門家が捜査に動員された。漁船や加工施設で捜査が行われた国もあれば、流通・販売の段階で広範なサンプリングの計画が実施された参加国もあった。
こうした捜査で、缶詰用のツナを発色剤で処理し、鮮度の印象を欺く違法事例が摘発された。このような処理は、元の色を変えることで腐敗が隠され、サバ科類似魚症候群の原因となる生物学的アミン(ヒスタミン)の増加を招くことから、公衆衛生上深刻なリスクを生じる。スペインとフランスは、さらに、缶詰用途なのに生鮮品として販売されていたツナに関して、および添加物の違法使用に関して裁判所による調査を行っているが、それらの結果は現段階では開示することができない。I合計で51トンを超えるツナが押収された。
*1: https://www.europol.europa.eu/newsroom/news/fraud-plate-over-3-600-tonnes-of-dangerous-food-removed-consumer-market