食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 5つの健康習慣が人生を10年以上長くするかもしれない

Five healthy habits may add more than a decade to life
30-Apr-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-04/aha-fhh042518.php
Circulationに発表された研究によると、健康的なライフスタイルの維持(健康的食生活、定期的運動、タバコを吸わない、健康体重維持、アルコールはほどほど)で50才時点の余命が女性で14年男性で12年伸ばせる。

  • 合成オピオイドの急速な増加が薬物過剰使用による死亡に関与する

Rapid increase of synthetic opioids involved in drug overdose deaths
1-May-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-05/jn-rio042618.php
米国では最も多い過剰使用死亡薬物として、2016年に違法フェンタニルのような合成オピオイドが処方オピオイドに取って代わった。JAMA。

  • 研究者らが肥満政策についての研究により高い基準を要請

Researchers call for tougher standards for studies on obesity policies
1-May-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-05/jhm-rcf050118.php
新しい公園が作られたり、ファストフードに課税されたり学校でソフトドリンクが禁止されたりといったことがあると、公衆衛生研究者はその後の観察でそうした対策の影響を見ようとする。そのようないわゆる自然実験はRCTとは異なる。Johns Hopkinsの研究者らが肥満対策の影響を評価したとする300近くの研究をレビューし、Annals of Internal Medicineに発表した。その結果選択バイアスや交絡要因の検討、比較対象の適切さなどの点で、約80%がバイアスのリスクが高いと評価された。

  • 思考の糧:ケトジェニックダイエットはアスリートの嫌気的パフォーマンスを低下させる

Food for thought: Ketogenic diets reduce athletes' anaerobic performance
1-May-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-05/slu-fft050118.php
The Journal of Sports Medicine and Physical Fitnessに発表された小規模介入試験

  • 人道危機の主流メディア報道は期待に達しない、新しい調査が発見

Mainstream media coverage of humanitarian crises falls short, new survey finds
1-May-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-05/uoea-mmc050118.php
East Anglia大学による消費者調査。メディアは多くの問題のうちのほんの少しだけを集中的に報道し、多くのものを「無視」あるいは「忘れ」ている。さらに報道内容は「センセーショナル」で「深い解析に欠け」、「単純化」「上っ面だけ」「還元主義的」「薄っぺら」である。消費者は専門家の解析と一貫した、より調査的、全体を見渡す報道を望んでいる
(分野関係なくそうだよね)

  • 魚の養殖が土地を節約する

Farming fish saves land
30-Apr-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-04/uoc--ff043018.php
タンパク質の供給源として、陸上での家畜放牧を魚の養殖で置き換えることで必要な土地が少なくなるという研究。PNAS。餌の変換効率が魚のほうがいいため。
(発熱に使わないし。牛が効率悪いのもある)

  • 子鹿は森より農地で生存確率が高い

Deer fawns more likely to survive in agricultural landscapes than forest
1-May-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-05/ps-dfm050118.php
オジロジカの子どもの約半分は一才の誕生日を迎えることはないというのが残酷な事実である−多くは補食される。しかし森に生まれるより農地に生まれたほうが生存率が上がる。Journal of Wildlife Managementに発表されたPennsylvania大学の研究。
(可愛いバンビの写真。鹿の食害に悩まされている農家にとってちっとも嬉しくない話だけれど)

  • WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization
Volume 96, Number 5, May 2018, 297-368
http://www.who.int/bulletin/volumes/96/5/en/
・2006-2016中国の中毒死
2016年は84 060 559人中4936の中毒死があった(10万人あたり5.9)。2006年は10万人あたり9.2だったので低下している。中毒死が多いのは女性より男性、都市部より田舎、若年層より高齢者。15才以上では農薬関連死で最も多いのは自殺だが減少傾向。2016年の25-64才の男性の意図せぬ中毒死の29.3%はアルコールが原因
(農薬の毒性が低下したことが大きな要因)
他日本で開催したG7と皆保険、筋骨格疾患など