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内分泌かく乱物質の特定に関するガイダンスを発表

Guidance on identifying endocrine disruptors published
7 June 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180607
EFSAと欧州化学庁(ECHA)は、農薬や殺生物剤中の内分泌かく乱性を持つ物質を特定する方法に関するガイダンスを発表した。
欧州委員会はEFSAとECHAに、2017年にEUが採択した内分泌かく乱物質基準が、EUにおいて殺生物剤や農薬の評価の際に一貫して確実に適用されるようにするため、統一ガイダンスを作成するよう負託した。このガイダンスは、共同研究センターと欧州委員会の科学知識サービス機構の支援を受けて起草された。
EUのシステムでは、ECHAが殺生物剤の評価を担当し、EFSAが農薬に使用される有効成分の安全性を評価している。
この2機関は昨年、EU加盟国などの利害関係者や内分泌かく乱物質専門家と緊密な協議を行いながらこのガイダンスに関する作業を開始した。
そして、ガイダンス案について2017年12月と2018年1月にパブリックコメントを募集した。すべてのコメントは、このガイダンスを完成させるに当たり、草案作成グループによって検討された。
このガイダンスは本日(6月7日)から殺生物剤の評価に使用される。農薬に関しては、認可不認可の決定日が2018年11月10日以降に予定されている物質の評価に使用される。これは農薬中の内分泌かく乱物質の特定基準は、殺生物剤ものより後に承認されたためである。
内分泌かく乱物質特定のためのガイダンス本文は、以下のウェブサイトを参照。
Guidance for the identification of endocrine disruptors in the context of Regulations (EU) No 528/2012 and (EC) No 1107/2009
EFSA Journal 2018;16(6):5311 7 June 2018
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5311