- スウェーデン―飼料部門
2017-6135 - Feed sector - Sweden SE
2018-2-9
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3922
2017年9月19〜28日にスウェーデンで実施された事実確認調査。飼料部門の公的管理を計画・実行する際に、管轄機関がリスクに基づくアプローチを実施しようとして直面した困難や良好な実践例に関する情報を収集することを目的としている。
スウェーデンの管轄機関は、飼料事業者に関する大規模な包括的リスク分類モデルを開発しており、これは飼料チェーン全体をカバーしている。第一次生産者を除いて、事業者が分類されるとそれに明確に結びついた査察頻度が提示され、その査察頻度はおおよそ実地に移されている。
第一生産者以外の飼料事業者の登録データベースには、製造業者が生産した飼料の量など、飼料事業者のリスク分類に有用で定期的な更新が行われるデータが含まれている。しかし、そのデータベースには、管理者の活動が全てを含まれているわけではなく、そのため公的管理は、査察を受けるのが妥当な飼料事業者を必ずしも対象として捉えていない。
一般的なサンプリング計画では、検査官が自由にサンプリングを行う施設、サンプルとする飼料の種類、および採取サンプルで検討する分析物を選んでいる。スウェーデン当局は、サルモネラ菌汚染を飼料生産における非常に重要なリスクと定義しているため、公的サンプルは、混合飼料の生産環境から、およびスウェーデンに導入される飼料を含めた飼料自体から採取されている。だが、この2年間、リソース調達問題により、一般的なサンプリング計画では、重金属、ダイオキシン、農薬の分析は含まれておらず、これらの物質は2018年のサンプリング計画に含まれるようになるとみられる。
飼料検査官の能力においていくつかの欠点が確認され、それらは主に、飼料事業者のHACCP計画の適切性の評価、および飼料事業者が実施する飼料均質性テストの適切性の解釈に関連するものであった。
- ラトビア―動物の抗菌剤の賢明な利用についての情報収集
2017-6202 - gather information on the prudent use of antimicrobials in animals - Latvia LV
2018-2-2
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3916
2017年5月30日〜6月6日までラトビアで実施された、事実確認調査。この調査の目的は、動物用医薬品の利用に関連する抗菌剤耐性(AMR)の問題に取り組む実用的な手段に関する情報を収集し、この問題に取り組む他国の役に立つ良好な実例を見つけることである。
ラトビアにおける抗菌剤の販売額については、欧州動物用抗菌剤使用量調査計画に参加している国々が提出したデータの範囲でみると、最も少ない方の20%に入っていることが一貫して報告されている。絶対値で低いにもかかわらず、非常に重要な抗菌剤の販売額は調査貢献国の平均と比べ、比較的高い。
世界保健機構、EU、および他の国際機関が唱えるOne Healthの原則に基づき、AMRに取り組む国家戦略の発展に向けた協調アプローチを進めた結果、動物用医薬品分野の最新の国家AMR行動計画が発表されるに至った。ヒトの健康を目的とした同様の計画は、この調査時に立案の最終段階にあった。
調査の結果、動物用医薬品分野の国家AMR行動計画に含まれている手段を組み合わせることで、さらなる意識向上や、動物における抗菌剤使用の低減とより慎重な利用が促進されると結論付けた。