食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 気候変動と健康:PLOS Medicine特集号

Climate change and health: A special issue in PLOS Medicine
3-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/p-cca062618.php
気候変動による作物の栄養変化、エアコン需要増によるさらなる温室効果ガス排出、中国都市部のオゾン関連死亡率の変化など

  • 集団への穀物強化による胎児期の葉酸暴露と脳の発達

Fetal folic acid exposure through population-wide fortification of grains and brain development
3-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/jn-ffa062918.php
20年前に米国政府は穀物製品への葉酸強化を義務化した。この研究はそれが生後の脳の発達に影響したかどうかをMRIスキャンによる皮質の厚さの測定と若者の精神疾患リスクで検討した。JAMA Psychiatry

出生前の葉酸強化食品暴露は精神疾患リスクを減らすかもしれない
Prenatal exposure to folic acid fortification of foods may reduce mental illness risk
3-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/mgh-pet062918.php
こちらのプレスリリースは結果の詳細
葉酸強化をしていない国はしたほうがいいかもと考察

  • チリの砂糖税の影響:ほろ苦い成功?

The impact of the sugar tax in Chile: A bittersweet success?
3-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoy-tio070218.php
チリは2014年にソフトドリンクに砂糖税を導入し、砂糖入り飲料の摂取を減らすのに有効だった。しかし摂取量が減ったものの、食事関連健康の不平等を減らすのに十分ではないだろう。
チリでは100mLあたり6.25g以上の砂糖を加えた飲料に対して、既存の税を13%から18%に増やし、それ以下の場合は13%を10%に減らして8%の税の差をつけた。これはもし値上げ分がすべて値段に反映されるなら、500mLの砂糖入り飲料は500ペソから525ペソになり、砂糖が入っていないものは485ペソになる計算である。差額は比較的小さいが、砂糖の多い飲料の購入は減る兆候があり、特に社会経済的地位の高い集団でそうだった。砂糖の少ない飲料は税が減ったものの購入量は増えていない
PLOS Medicine。
(僅かな差でも貧しい人にとっては大きいから影響が大きいはず、という説だったのだが)