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Openfoodtox: EFSAの化学物質ハザードデータベースに300以上の化合物を追加

Openfoodtox: over 300 substances added to EFSA chemical hazards database
https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180719
化学物質のハザードに関するEFSAのデータベース「OpenFoodTox」に321物質が追加され、4,750以上の化学物質のデータが含まれるようになった。データ検索のためにより多くの機能を備えたインターフェースへと改善されたため、このデータベースは現在またさらに利用しやすくなっている。
このデータベースの新バージョンではまた、健康影響に基づく指標値(許容一日摂取量、耐容一日摂取量など)が1,816件以上更新されている。データは、農薬、汚染物質、食品成分、食品および飼料添加物などの分野でEFSAが新たに行った132件の評価事例から抽出されている。
OpenFoodToxには、2002年にEFSAが作られて以来、ヒト、動物、環境の食品及び飼料の化学物質の安全量の設定のためにEFSAが使用した毒性データの概要が提示されている。このデータベースが2017年に初めて公表されて以来、食品や飼料検出される化学物質の毒性を予測することを目的として、重要なコンピューターモデルがいくつか開発されてきた。このようなツールは、動物を用いる従来の毒性試験の代替手段としてのリスク評価法の提供にも役立てることができる。
EFSAは最近、今後数年間にわたるOpenFoodToxデータベースの維持やさらなる進展を図るための支援を呼び掛けている。新たな特徴事項として、物理化学的性質、トキシコキネティクスデータ、暴露推定値の概要、様々な性質に関するin silicoモデル化を行って得られる予測毒性値などが含まれる予定である。
◇OpenFoodToxのウェブサイト
・ EFSAのデータウェアハウス経由のOpenFoodTox利用
OpenFoodTox access via EFSA’s Data Warehouse
https://www.efsa.europa.eu/en/data/chemical-hazards-data
・ EFSAの知識の交差点(Knowledge Junction)経由のOpenFoodToxダウンロード
https://zenodo.org/record/1252752#.W1aVMmD7Tcs
◇追加情報
・ エディトリアル: OpenFoodTox−EFSAの食品及び飼料の化学物質のハザードに関するEFSAのオープンソース毒性データベース
Editorial: OpenFoodTox – EFSA's open source toxicological database on chemical hazards in food and feed
EFSA Journal 2017;15(1):e15011 18 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e15011
・ EFSAのOpenFoodToxデータベースを用いて革新的なin silicoモデルを開発
Developing innovative in silico models with EFSA’s OpenFoodTox database
10 July 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1206
・ EFSAの化学物質ハザードデータベースの維持更新
Update and maintenance of the EFSA's Chemical Hazards Database
04 July 2018
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.2903/sp.efsa.2018.EN-1438