食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • ビーフードの重金属:あなたが知っておくべきこと

Consumer Repors
Heavy Metals in Baby Food: What You Need to Know
By Jesse Hirsch  August 16, 2018
https://www.consumerreports.org/food-safety/heavy-metals-in-baby-food/
Consumer Reporsの検査は多くの乳幼児用食品に懸念量のヒ素カドミウム、鉛が含まれることを示す
全国流通している50の食品を調べた。
・全ての製品に少なくと一種類の測定可能なカドミウム、無機ヒ素、鉛が含まれる
・68%は懸念する量
・特にコメおよび/あるいはサツマイモを含む食品が高濃度
・オーガニックと慣行農法に差はない
検査結果が最悪だったのはコメを使ったもの

Vitamin D: a pseudo-vitamin for a pseudo-disease
August 30, 2018 Tim Spector
http://theconversation.com/vitamin-d-a-pseudo-vitamin-for-a-pseudo-disease-101907
我々は約100年前に発見されたビタミン類を今でも大好きで、米国と英国人の半分はサプリメントとして使用している。ビタミンDはお気に入りで政府を含むほとんどが健康へのメリットを信じている。ビタミンDは最初はビクトリア時代の貧困地域のこどものくる病の治療に使われた。それから観察研究でうつからがんまで100以上の病気のリスク減少に関連するとされてきた。しかしBMJに発表された過去最大の臨床試験ではビタミンD濃度と生涯骨折リスクに関連はなかった。これは政府の見解と矛盾する。しかしこれまでの臨床試験の多くとは矛盾しない。ビタミンDに利益があるだろうという信念の多くは1980年代の老人ホームでの研究由来だが、それはこれまで再現されたことが無くおそらく欠陥がある。
ビタミンD欠乏についてはどのくらいが欠乏なのかについての合意があまりない。臨床上の欠乏(<10nmol)は明確であるが30,50,80といった値の人に欠乏症のレッテルを貼るのはストレスと過剰投薬を引き起こす。
私の病院には100 nmol以上といった非常に高いビタミンD濃度の患者が良く来るようになり、中毒症状のある過剰もますます増えている。ビタミンDは安全とは言い難い。普通の食事と日光があればビタミンDは間に合う。ビタミンDは重症欠乏症患者に対しては希な医学的役割があるが、残りのほとんどの人にとっては「治療」するべきではない。

Anti-Vaxxer Nurse Fired After Posting Details Of Toddler's Measles Case On Social Media
https://www.iflscience.com/health-and-medicine/antivaxxer-nurse-fired-after-posting-details-of-toddlers-measles-case-on-social-media/
反ワクチンフェイスブックグループ「子どもに予防接種をしないことを誇りに思う親たちのグループ−テキサス」(現在アクセスできない)にはしかの症例を詳しく書いて、どうすれば自分の子どもを感染させられるかとまで書いた。彼女は看護師の経歴の中ではしか症例を見たのは初めてで、ICUに入院した子どもは非常に重く辛そうだったと書いている。にもかかわらずワクチンへのスタンスは変わらないと書いた。彼女は調査され病院を去った。

  • 科学者はお金を払ってあなたにアボカドを食べて欲しい

Scientists Want To Pay You To Eat Avocadoes
https://www.iflscience.com/health-and-medicine/you-can-earn-money-by-eating-avacados-every-day-for-science/
HASSアボカド農業委員会が資金提供してLoma Linda公衆衛生大学が行う食事とアボカド試験の参加者を募集中。1000人を対象に2か月、対照群は月に2個未満、アボカド群は毎日一個食べる。アボカドは無料でさらに300ドルもらえる。参加者は肥満でなければならない。

B.C. alleges 20 years of deception in opioid lawsuit
August 29, 2018
https://www.theglobeandmail.com/canada/article-bc-launches-proposed-class-action-lawsuit-against-opioid-manufacturers/
オピオイド業界を相手に訴訟。カナダの政府としては初めてのもので、相手は製薬会社だけではなく販売した業者も含む40以上。
(そういう経験があるのに、大麻推進派はいいの?)

SMC NZ
Beef feedlots in NZ – Expert Q&A
Expert Q&A | Published: 29 August 2018
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/08/29/beef-feedlots-in-nz-expert-qa/
集約的牛の飼育が活動家によって疑問だとされている
ニュージーランドのほとんどの牛の群れは牧草のみで育てられているが、一部は最後の数ヶ月に肥育のために穀物を与えられる。アニマルライツ団体のSAFEが先週Five Star Beef社の飼育場の画像を公開してニュージーランドで肥育の禁止を求める。
環境研究所AgResearch科学チーム部長Dave Houlbrooke博士
ウェリントンVictoria大学ソーシャルイノベーションデザイン准教授Anne Galloway博士
(Galloway博士は共有されている文化的価値観にそぐわないと消費者がみなす限り根拠に基づいた主張は受け容れられないだろう、と言っている。この場合は牧草のみで育てた牛が環境に良くて優れたものなのだ、という価値観がニュージーランドでは支配的だということだが、Houlbrooke博士は穀物を与えた肉の需要は確実にあると言っている。)