食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文

  • 家庭の掃除用品が腸内細菌を変えることで子どもの過体重に寄与しているかも

Household cleaning products may contribute to kids' overweight by altering their gut microbiota
17-Sep-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-09/cmaj-hcp091118.php
CMAJに発表されたカナダ健康乳児縦断発達(CHILD)出生コホートの乳児の便の微生物データを解析した研究。3-4か月の乳児の腸内細菌の変化と家庭用殺菌剤の使用頻度の多さが関連した。
(下痢したので殺菌剤を使った、のなら因果関係は逆だけど。離乳開始すると当然菌は変わる。それより肥満因子仮説を既に確立しているかのようなコメント)

  • 自分のことだけではなく他のことも考えるようにすることで健康的ライフスタイルの選択がしやすくなる

Thinking beyond yourself can make you more open to healthy lifestyle choices
17-Sep-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-09/uop-tby091318.php
公衆衛生メッセージはしばしば人々に聞きたくないことを言う:喫煙者は禁煙、運動しない人に運動、ピザやホットドッグの代わりに脂肪の少ないタンパク質。多くの人にとってこれらのメッセージは自然の防衛反応を引き起こす。「やつらは我々を不快にする」、それが無意識に健康的なことをするようにという助言を拒否させる。
しかしPNASに発表された新しい研究によると、運動しない人に運動させるために健康メッセージの前に自分以外のことも考えるようにさせるとメッセージがより有効になる。220人の過体重又は肥満の運動しない人を対象にした研究。
(友人や家族、あるいは神)

  • 妊娠中の体重増加が多すぎることと少なすぎることは子どもが7才の時の有害結果に関連

Either too much or too little weight gain during pregnancy is associated with adverse outcomes in children aged 7 years
17-Sep-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-09/d-etm091418.php
Diabetologiaに発表された香港の研究。IOMの助言より多く体重が増えた場合は7才の身体のサイズが大きいこと、体脂肪の多さと高血圧、血糖コントロール不全に関連、体重増加が少ないことは高血圧と血糖コントロール不全に関連。

Aspirin found not to prolong healthy aging
17-Sep-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-09/rumc-afn091418.php
New England Journal of Medicineに高齢者のイベント削減におけるアスピリン(ASPREE)試験の結果が報告された。低用量アスピリンの毎日投与は高齢者の健康的な生活を延長しない。認知症や運動できなくなることに影響しない、出血リスクの大きさには関連した。心血管系疾患のある患者にはあてはまらない
(正常な加齢における炎症の役割仮説に疑問符)

  • 偏食へのストレスが両親に食事の際のプレッシャーやご褒美を促す

Stress over fussy eating prompts parents to pressure or reward at mealtime
17-Sep-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-09/e-sof091718.php
Journal of Nutrition Education and Behaviorに発表された新しい研究によると、偏食の長期健康影響をより心配するのは母親
偏食はほとんどの子どもにとっては正常な発達で一時的なものであるが親にとってはストレスである。あたらしい研究によると偏食を心配することが母親と父親の両方に食べるよう圧力をかけたり見返りを与えたりする非反応的食事提供につながる。それは偏食をさらに強化したり不健康な食品への好みを増やしたりする。2-5才の子ども。母親は健康を心配して、父親はさっさと食事を終わらせたくて。
(無理矢理食べさせなくても大丈夫だよという情報が足りない)

  • 「高収量」農業はこれまで考えられていたより環境への負荷は低い−そして住環境確保に役立つ

'High-yield' farming costs the environment less than previously thought -- and could help spare habitats
14-Sep-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-09/uoc-fc091018.php
Nature Sustainabilityに発表されたケンブリッジ大学の研究。温室効果ガスの排出、肥料や水の使用などの指標を使って一定量の食糧を得るための環境コストを高収量農業と低収量農業で比較した。その結果、多くの人が信じているのとは違って、高収量農業のほうが土地の使用が少ないだけではなく汚染物質も少なく土壌の消失も水の使用も少ない。
共著者の保全専門家シェフィールド大学David Edwards博士は「オーガニックシステムが慣行栽培より環境に優しいとみなされているが実際には逆であることを示唆している」という

  • プロバイオティクスの使用が抗生物質の処方の少なさに関連することを科学的解析が示す

Scientific analysis shows probiotic use is associated with fewer antibiotic prescriptions
14-Sep-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-09/isaf-sas091418.php
プロバイオティクスとプレバイオティクスのための国際科学協会(ISAPP)プレスリリース
European Journal of Public Healthに発表されたレビュー。乳幼児でのRCT17件のメタ解析。
(業界団体の宣伝。この分野の広がりを考えるとこれまで発表されている論文がたった17で総人数がプラセボと投与群あわせて4000人弱というのは、むしろエビデンス関係なく既成事実にしてしまっている感)

  • HPV予防接種を全員にする時

It is time for universal HPV vaccination
Gilliam Prue et al.,
The Lancet Volume 392,ISSUE 10151, P913-914, September 15, 2018
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31821-X/fulltext
PHEの最新データは全国HPV予防接種計画が若い女性のHPVを大きく減らしたことを強調し、将来子宮頸がん死亡率を減らすことが期待できる。さらに男の子も含めて他のがんを減らすために両性への予防接種を。