- テンボトリオンの最大残留基準値のレビュー
Review of the existing maximum residue levels for tembotrione according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2018;16(9):5417 26 September 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5417
EFSAは、テンボトリオン残留実態を算定するために、委員会規則(EU) No 188/2011の枠組みにおいて導出された結論と、加盟国によって報告された輸入トレランスと欧州での認可状況(認可の裏付けとなる残留データを含む)を考慮に入れた。入手したデータの評価に基づき、MRL値の案が導出され、消費者リスク評価が実施された。消費者における明確なリスクは特定されなかったが、規制の枠組みにおいて求められる情報がいくつか欠落していた。そのため、前述の消費者リスク評価は示唆的なものとしかみなされず、EFSAが導出されたMRL案のいくつかについても、リスク管理者による更なる検討が必要とされる。
Outcome of the consultation with Member States, the applicant and EFSA on the pesticide risk assessment for copper compounds copper(I), copper(II) variants namely copper hydroxide, copper oxychloride, tribasic copper sulfate, copper(I) oxide, Bordeaux mixture in light of confirmatory data
25 September 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1486
EFSAは、認可後に提出要請されていた補完データを踏まえて有効成分のリスク評価に関する科学的な補助的意見を提示した。これを受けて、加盟国、申請者およびEFSAで行われた協議(意見募集)期間に、第一銅化合物および第二銅化合物(水酸化銅、3塩基性硫酸銅、酸化第一銅、ボルドー液等の銅化合物)のリスク評価に使われた補完データに関し、具体的な指摘が挙げられ、EFSAはそれについて科学的見解を提示した。この報告書では、協議の過程の概要が示され、また、受け取った個々の指摘事項に関するEFSAの科学的見解と結論が収載されている。なお、EFSAは、認可更新との関連で、2018年1月に、この有効成分の農薬リスク評価についてのピアレビューに関する結論を完成させている。
- 第三国の伝統食品としてのモロコシ由来シロップの市販通知を受けての技術報告書
Technical Report on the notification of syrup from Sorghum bicolor (L.) Moench as a traditional food from a third country pursuant to Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283
25 September 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1481
Sorghum Zrt.社からモロコシ(Sorghum bicolor (L.) Moench)由来のシロップについて、第三国の伝統食品(TF)としての市販通知が提出された。EFSAは、TFの認可についての通知と申請に関する利害関係者向けのEFSAのガイダンス、およびEFSAの科学委員会が作成した既存の関連ガイダンスに記載されている原則に基づき、TFの評価を行っている。
EFSAは、入手できたデータに基づき、TFがOECDのモロコシに関する合意文書に則りFDAが設定した要件と規格(すなわち、加えられる熱処理条件および砂糖の最小含有量74%)を満たして製造されているのであれば、EU内での販売に対して安全上の異議を唱えない。
- 様々な農作物におけるフロニカミドの最大残留基準値の改定
Modification of the existing maximum residue level for flonicamid in various crops
EFSA Journal 2018;16(9):5410 25 September 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5410
Dienstleistungszentrum Landlicher Raumg社は、ダイコンにおける有効成分フロニカミドの最大残留基準値(MRL)の改定を申請した。さらに、ISK Biosciences Europe N.V.社は、イチゴ、木質茎果実、他の小果実やベリー類、レタスおよび他のサラダ用野菜、および豆類(乾燥豆、レンティル豆、エンドウ豆、ルピン豆)におけるMRLsの改定を申請した。申請の裏付けとして提出されたデータは、対象の農作物における新規MRL案を導出するのに十分なものであった。対象の植物中のフロニカミドの残留を管理するために、規制の目的に適切な分析方法が利用可能となっている。EFSAは、リスク評価結果に基づき、フロニカミドを提示された用法で使用する限りにおいては、それで生じる残留物を短期的および長期的に摂取しても、消費者の健康にリスクを生じる可能性は低いと結論付けた。