食品安全情報blog過去記事

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  • 全食事置き換えプログラムと肥満を調べた研究への専門家の反応

SMC UK
expert reaction to study looking at total diet replacement programmes and obesity
September 27, 2018
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-total-diet-replacement-programmes-and-obesity/
BMJに発表された研究が、医師による全食事置き換えプログラムの処方が肥満治療に有効だという
King’s College London栄養科学客員上級講師Scott Harding博士
AstburyらがBMJに発表した研究はプライマリーケア医があまり知らない知識、肥満の人にどうやったら意味のある減量とその維持の手助けができるか、についてのものである。この研究の結果は市販のダイエット法にも役割があることを示す。重要な次のステップの中には、減量サポートのどの部分が重要なのか同定する、医療経済学的視点での解析、などがある。また減量法販売業界は医薬品や医療機器業界とは違ってインチキ業者も含まれ、多数のハードルがあるだろう。
Exeter大学医学部糖尿病と肥満上級講師Katarina Kos博士
この研究の強みは12か月のフォローアップ期間にほとんど全員が残っていることである。この種の研究では例外的で、どうして続けられたのかが興味がある。無性でダイエット製品をもらえるだけではないだろう。
この論文を読んで多くの人がこれらダイエットを試してみようと思うかもしれないが私の答えはそれほど明確ではない、特にそれがダイエット法のみの場合には。ここで提示されているのはダイエット法だけでは行動上の支援と組み合わせた場合より効果がないということである。もちろんあなたが太っているなら減量は良いことであるが、効果があるのは将来の行動変容(食生活をよくする)のきっかけにできた場合のみである。
Guys & St Thomas’病院医療肥満サービス部長内分泌学会会員の内分泌学相談医Barbara McGowan博士
この研究は良くできていて結論はしっかりしている。介入は通常のケアより効果があり患者はプライマリーケアで達成できる。

  • Pretアレルギー死:両親が娘の最後の瞬間を説明

Pret allergy death: parents describe final moments with their daughter
Sat 29 Sep 2018
https://www.theguardian.com/society/2018/sep/29/pret-allergy-death-parents-demand-label-laws

Pret A Manger はまだサンドイッチに全ての成分を表示していない
Pret A Manger still not listing full ingredients on sandwiches
Andrew Ellson, Consumer Affairs Correspondent
October 1 2018,
https://www.thetimes.co.uk/article/pret-a-manger-still-not-listing-full-ingredients-on-sandwiches-hsft63sb0
2016年7月にBritish Airwaysでフライト中にアナフィラキシーショックで死亡した15才の少女の件で、先週検視裁判所で審問が行われた。ヒースロー空港で購入したサンドイッチのアレルゲンの表示が適切でなかったことが原因である。
しかし法の抜け穴で、店舗で作ったサンドイッチの個別の原材料にアレルゲン情報の表示義務がない
(この場合ゴマがアレルゲンで、パンにゴマが練り込んであったらしい。雑穀とか流行ってるのはアレルギーの人には辛い。日本でも店員が説明できる状況だと表示義務はないがアレルギーの知識がない人も相当いるだろう。)