食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 先天障害を減らすために英国の小麦粉に葉酸を添加することについての専門家の反応

SMC UK
expert reaction to folic acid being added to UK flour in effort to reduce birth defects
October 15, 2018
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-folic-acid-being-added-to-uk-flour-in-effort-to-reduce-birth-defects/
Queen Mary University of London予防医学Wolfson研究所環境予防医学教授Nicholas Wald教授
私はGuardianが英国で先天障害予防のために小麦粉に葉酸強化が行われるだろうと報道したのを聞いて嬉しい。もしこれが公式に確認されれば、英国は予防医学のための重要な前進となる。議論は添加する量についてで、二分脊椎や無脳症を半分までに予防するのに十分な量であるべきだろう。小麦粉の葉酸強化はセーフティネットであり、女性が1日5mgの葉酸サプリメントを摂らなくていいという意味ではない、それで保護が完全レベルになる。

  • 米国で「最も有毒な毛虫」に刺されてテキサスの少女が入院、母親が言う

Texas Girl Hospitalized After Being Stung by 'Most Poisonous Caterpillar' in U.S., Mom Says
October 14, 2018 -
https://www.insideedition.com/texas-girl-hospitalized-after-being-stung-most-poisonous-caterpillar-us-mom-says-47604
aspと呼ばれる毛虫に刺されて5才の女の子が入院
(写真)

  • 医者はハンターの死因がリスの脳ではないかと疑う

Doctors Suspect Squirrel Brains in Hunter's Death
By Evann Gastaldo, Newser Staff  PostedOct 15, 2018
http://www.newser.com/story/265958/doctors-suspect-squirrel-brains-in-hunters-death.html
リスの脳を食べたことによる変異型Creutzfeldt-Jakob病の疑い
IDWeekでRochester Regional Health のDr. Tara Chenが発表した2015年の61才男性の症例。男性がリスを脳ごと食べていたのか、肉に脳の一部が混ざったのかは不明。

  • 多くのダイエタリーサプリメントが未承認、危険な成分を含む、研究が発見

Many dietary supplements contain unapproved, dangerous ingredients, study finds
October 15, 2018,
https://www.cbsnews.com/news/many-dietary-supplements-contain-unapproved-dangerous-ingredients-study-finds/
比較的多く報道されている

  • ハーバードが有名心臓学者の何十もの研究の取り下げを要請

Harvard Calls for Retraction of Dozens of Studies by Noted Cardiologist
Oct. 15, 2018
https://www.nytimes.com/2018/10/15/health/piero-anversa-fraud-retractions.html
Piero Anversa博士の31ほどの研究は捏造あるいは虚偽データを含むと結論。Anversa博士は心臓の傷害を幹細胞で治療するという考えを広めた
彼の知見は他の実験室では再現できなかったにも関わらず、彼の仕事をもとに複数のベンチャー企業ができ、臨床試験が行われた。
これだけの論文が取り下げられるのは前代未聞で、これはこの研究室のほぼ全ての仕事で、つまりこの研究分野のほとんど全てが疑問だということである
ハーバードがAnversa博士の研究をレビューし始めたのは2013年1月のことで、2017年4月には研究資金を得るために虚偽のデータを提出したという批判にこたえて政府に1000万ドルを支払うことに合意している。何故こんなに時間がかかったのかについては大学当局は答えない。Anversa博士が有名になったのは心筋が再生するという2001年の派手な論文による。
一部の科学者はどうして問題のある一連の研究がこれだけ長く続けられたのか、という。多分専門家は立場を明確にするのに臆病だっただけではないか。