食品安全情報blog過去記事

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ハーブや栄養剤のサプリメントの目への副作用

Herbal, nutritional supplements linked to ocular side effects
14-Oct-2004
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2004-10/ohs-hns101404.php
米国では約42%がハーブ治療薬や栄養サプリメントを利用しているが、それらを利用している人の多くがその副作用に気づいていない。
American Journal of Ophthalmologyの今月号にOregon Health & Science University のFrederick W. Fraunfelder助教授らがこれらの製品の目への副作用報告のレビューを発表する。
イチョウ葉エキナセアカモミールリコリス(甘草)・カンタキサンチン・ダツラ(チョウセンアサガオ)・ナイアシン・ビタミンAの8種類の製品で323件の副作用が報告されていた。
エキナセアは風邪の治療に用いられて目の炎症や結膜炎を誘発し、カモミールティーはものもらいの治療のために局所適用されて目に炎症を起こしていた。甘草は摂取後一時的に失明したケースがあり、化粧品などに使われるカンタキサンチンは網膜に沈着を起こしていた。特に重篤な副作用が報告されていたのはナイアシンで、視力低下や類嚢胞黄斑水腫(浮腫)、ドライアイなどがある。
ハーブ治療薬や栄養剤サプリメントは有効性や安全性の根拠がないまま使われている。目への副作用はしばしば気づかれず、報告もされない。医者は患者が代替医療を利用しているかどうかを患者に質問して、こうした副作用に注意すべきである。


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