食品安全情報blog過去記事

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汚染物質に関する科学委員会(CONTAMパネル)の動物飼料中オクラトキシンAに関する意見

Opinion adopted by the CONTAM Panel on 22 September 2004
14 October 2004
http://www.efsa.eu.int/science/contam/contam_opinions/645_en.html
オクラトキシンAはAspergillus及び Penicillium属の数種類の真菌が産生するマイコトキシンで、動物飼料中には主に穀物、まれにピーナッツや大豆中にみつかる。毒素の産生は主に貯蔵中におこり、制御のためには貯蔵前の適切な乾燥が必要である。また毒素の分布は局在型であるため摂取量評価が困難であるが、動物の場合血中濃度で推定できる。
オクラトキシンAは動物に対し腎毒性・免疫毒性・催奇形性があり特にブタ・イヌ・家禽が腎毒性感受性が高い。反芻動物は腸内細菌叢で分解されるため耐性が高い。可食部やミルク・卵への血中からの移行は少なく、ヒト暴露源としての家畜製品からの寄与率は概ね3-10%を超えない。