食品安全情報blog過去記事

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ラクチトールに関するNDAパネルの意見

Opinion of the NDA Panel on lactitol
21 December 2004
http://www.efsa.eu.int/science/nda/nda_opinions/765_en.html
ミルクは特に乳幼児の主なアレルギー誘発性食品であり、一般成人の約1%、子どもの2-3%がミルクアレルギーであると考えられている。またラクターゼ欠損成人の乳糖不耐では一日10gまでの乳糖が耐えられる量と考えられる。
ラクチトールは砂糖代替品として用いられるポリオールで、乳糖を高温高圧で還元して作られる。申請文書によればラクチトール中の乳糖含量は0.2%以下であり、一日のラクチトール摂取量10-20gより約0.04gの乳糖摂取量になることから不耐症状は起こらないと考えられる。提出されたデータからは牛乳アレルギー患者への有害事象の発生を予想するには不十分である。また適切な分析及びミルクアレルギーの患者での臨床研究が必要である。