食品安全情報blog過去記事

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オーガニック製品はどれだけ倫理的か?

How ethical are organic products?
オーガニック食品は「化学物質や薬物を使わないナチュラルな食品」と宣伝して販売されている。しかしながら、現時点では有機卵というのは飼料添加物や動物用医薬品で処置したニワトリが産んだものだし、多くの輸入オーガニック食品は遠いところから輸送されているもので地産地消の概念とは相容れない。EU規制では18週間非オーガニック飼料で育てたニワトリの卵でも、その後オーガニック飼料を80%まで食べさせて1平方メートルあたり9羽以下の平飼いで6週間飼育していればオーガニックと分類される。2005年8月からは飼料を100%オーガニックに、2006年1月からは生まれたときからオーガニック飼料で育てることやワクチンや抗生物質の使用に規制の強化が行われる。飼育数は2010年から規制される。この案に対して、卵の価格が高騰し、経済的メリットがなくなるため結果的にオーガニック製品の供給は抑制されるだろうとの見解が発表されている。
また輸入オーガニック食品に関しても、例えばケニアから輸入されるオーガニック豆は約4,200マイル空輸されCO2と汚染物質をまき散らし、一方英国で栽培された通常栽培豆は約200マイルの輸送距離である。また海洋生物についても同様の矛盾がある。
英国では2003-4年に56%のオーガニック食品が輸入されたと推定される。Soil Associationは2005年4月に不必要にオーガニック食品を輸入しているスーパーマーケットのリストを発行する計画である。



CSPIプレスリリース