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第64回JECFA会合の食品中アクリルアミドに関する要約報告書に関するCONTAMパネルの声明

Statement of the CONTAM Panel to a summary report on Acrylamide in food of the 64th meeting of the joint FAO/WHO expert committee on food additives
26 April 2005
http://www.efsa.eu.int/science/contam/contam_statements/902_en.html
http://www.efsa.eu.int/science/contam/contam_statements/902/contam_acrylamide_statement1.pdf
CONTAMパネルは2005年3月2日に発表されたJECFAの食品中アクリルアミドに関する要約報告書について議論した。
2002年4月に食品中にアクリルアミドが存在するという報告を受けて間もなく、ECの食品に関する科学委員会SCFはこの件に関して暴露レベルは可能な限り低く(ALARA)するよう意見を発表している。
JECFAの最新の評価ではアクリルアミドのリスク評価に暴露マージンMOEアプローチを用いている。この方法は現在EFSAの科学委員会でも提案されている。算出されたアクリルアミドのMOEは小さく、ヒト健康上問題があるとしておりこれは先のSCFの意見と同様である。さらにJECFAはこの結論には毒性情報が不完全であるため不確実性があるとしており、現在進行中の発ガン性試験や長期神経毒性試験の結果により見直すことなどを提言している。
CONTAMパネルはJECFAの結論に基本的に合意し、EFSAによる追加の評価は必要ないと考える。


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