食品安全情報blog過去記事

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有害物質はエストロゲンへの遺伝子応答を再プログラムするかもしれない

Harmful chemicals may reprogram gene response to estrogen
31-May-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-05/nioe-hcm053105.php
PNAS 2005年5月号に発表された論文によれば、遺伝的に子宮腫瘍ができやすいTsc-2(tuberous sclerosis complex 2)遺伝子欠損ラットにジエチルスチルベストロール(DES)を生後間もなく(生後3、4、5日目)投与すると腫瘍発症率がDES投与していない場合の半分以上からほぼ100%に増加する。
発ガンリスクが遺伝的因子と環境因子の両方に影響されるという報告はこれが最初ではないが、発生段階における遺伝子−環境相互作用についての重要な知見となる。