食品安全情報blog過去記事

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クロルピリホス−オーストラリアの評価結果と現行の規制状況

Chlorpyrifos - Australian Review Outcomes and Current Regulatory Status
20 January 2006
http://www.apvma.gov.au/media/chlorpyrifos_statement.shtml
クロルピリホスは広範囲有機リン殺虫剤で、オーストラリアでは30年以上使用されている。クロルピリホスを含む製品は農業用や建築物のゴキブリ・シロアリ・ダニ駆除や園芸用などの多数の目的で使用されている。オーストラリアでは建築前シロアリ駆除製品は制限化学物質で認可を受けた人のみが使用できる。
APVMAは1997年にクロルピリホスの評価を開始した。3年以上に渡り情報を収集して詳細な評価を行い、中間報告書を2000年に発表した。
高濃度のクロルピリホスを含む製品が購入できることは使用者に許容できないリスクとなる、などの結果からクロルピリホス濃度50g/L以上の家庭用製品は認可取り消しなどの措置を執った。さらなるデータの収集とMRLの再設定などを含む最終報告書は2006年に発表される。
オーストラリアでは最近米国が建築前のシロアリ予防用のクロルピリホス使用を止めたことについて懸念が示されているが、これは新しいものではなく、米国・カナダ・EUで農業用クロルピリホスは使用できる。米国は家庭用のクロルピリホス使用の認可を取り消した。オーストラリアでは低濃度の家庭用製品はまだ使用できる。
オーストラリアでは建物をシロアリから守る新しい技術も開発されている。その情報は以下である。
TERMITE PROTECTION; AVAILABLE TREATMENTS AND HAZARD INFORMATION ABOUT TERMITICIDES http://www.tga.gov.au/docs/pdf/termite.pdf

他の農薬及び動物用医薬品のレビューは以下のサイトから
http://www.apvma.gov.au/chemrev/chemrev.shtml



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