食品安全情報blog過去記事

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魚中の汚染物質濃度は低下している

Surveys show pollutant levels in fish falling
February 17, 2006 http://www.foodstandards.gov.uk/news/newsarchive/2006/feb/fishsurveys
英国で食用になっている魚に関する調査結果が公表された。その結果ほとんどの魚でダイオキシンやPCBレベルは低下し続けている。
調査は40種以上の魚介類の、ダイオキシン・PCB及び類似の臭素化合物について行われた。その結果は2月14日の専門家委員会で評価され、もっと魚を食べるようにというFSAの助言が再確認された。

調査内容は以下。
養殖及び天然魚介類及び魚油ダイエタリーサプリメント中の臭素化合物
Brominated chemicals in farmed and wild fish and shellfish and fish oil dietary supplements
Friday 17 February 2006
http://www.foodstandards.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2006/fsis0406
養殖及び天然魚介類48種、魚油サプリメント10種について、臭素ダイオキシン・ポリ臭化ビフェニル(PBB)・臭素化難燃剤(BFR)を調べた。ほとんどの検体からPBDEが検出され、臭素ダイオキシンはたまに検出されTBBP-Aは検出されなかった。


養殖及び天然魚介類のダイオキシンダイオキシン様PCB
Dioxins and dioxin-like PCBs in farmed and wild fish and shellfish
Friday 17 February 2006
http://www.foodstandards.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2006/fsis0306
養殖魚介類47種のダイオキシンとPCBについて調査した。全ての検体から低濃度のダイオキシンとPCBが検出され、油分の少ない魚より油分の多いさかなで僅かに高かった。
比較できるものについては、前回調査より濃度は低かった。検査結果158のうち1つのみが魚中のダイオキシン基準値超過(28 ng WHO-TEQ/kg新鮮重量)であった。


プレスリリース
新しいFSAの調査では魚中の汚染物質濃度は低下し続けている
New Food Standards Agency surveys show pollutant levels in fish continuing to fall
Friday 17 February 2006 http://www.foodstandards.gov.uk/news/pressreleases/2006/feb/fishsurveys
FSAの魚についての助言は、全ての人は週に二回は魚を食べ、そのうち少なくとも一回は油分の多い魚にする、というもの。
油分の多い魚は妊娠可能な女性については週に二回まで、その他の成人や男性は週に四回まで。
油分の多い魚と同じような濃度のダイオキシンやPCBを含むのは、sea bream、
turbot、halibut、dog fish or huss、sea Bassである。魚をたくさん食べる人はいろいろな種類のものを食べるようにしてこれらの魚を少なくして他の魚を増やすように。
さらに水銀を高濃度に含むためにメカジキ・マカジキ・サメは週に一回まで、妊娠女性はこれらを食べないようにしてマグロについても制限する。