食品安全情報blog過去記事

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ワサビの刺激は単一痛覚受容体に関連する

Wasabi's kick linked to single pain receptor
23-Mar-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-03/cp-wkl031706.php
Cellの3月24日号に発表された研究によれば、マスタードオイルやニンニクの刺激は単一痛覚受容体による。さらにこの受容体は催涙ガス排気ガスやタバコの煙の反応物質であるアクロレインのような環境中刺激性物質の反応にも関与する。
感覚受容イオンチャンネルTRPA1欠損マウス由来神経細胞はこうした物質に反応しない。さらにTRPA1は炎症時の痛みに関与するブラジキニンの重要な標的であることも見いだした。
Diana M. Bautista et al.
TRPA1 Mediates the Inflammatory Actions of Environmental Irritants and Proalgesic Agents Cell, Vol 124, 1269-1282, 24 March 2006