食品安全情報blog過去記事

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飲料水中鉛へのクロラミンの影響についての実験

Experiment confirms chloramine’s effect on lead in drinking water
April 12, 2006
http://pubs.acs.org/subscribe/journals/esthag-w/2006/apr/science/rr_chloramines.html
ワシントンDCの飲料水中の鉛濃度が上昇したのは、殺菌剤としてクロラミンを使用したせいである可能性について報告された。
2004年にワシントンDCの飲料水から最大48,000 ppbの鉛が検出された。これは水処理に塩素の代わりにクロラミンを使うように変更されてからである。塩素がクロラミンに変更されたのは、有機化合物と塩素が反応してできる殺菌副産物DBPを減らそうとしてのことである。鉛の水道管の三価の鉛薄片が塩素存在下では安定なのにクロラミン存在下では水に溶解する。
Evidence that Monochloramine Disinfectant Could Lead to Elevated Pb Levels in Drinking Water Jay A. Switzer et al.
Environ. Sci. Technol.; 2006; DOI: 10.1021/es052411r