食品安全情報blog過去記事

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WHOはDDTの復活を後押しする

WHO Backs Return of DDT
By Molly Lee
September 15, 2006
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.846/news_detail.asp
マラリア感染予防のための家屋内でのDDTの使用を段階的に廃止し始めて30年、WHOはマラリアコントロールのためDDTの使用を再開する。
DDTは1940-50年代に広く使用されて世界の多くの地域でマラリアを根絶した奇跡の農薬と見なされた。DDT散布キャンペーンにより、ギリシャではマラリア患者は年に100-200万人からほぼゼロにまで減少した。何故この奇跡的方法が禁止されたのか?レイチェル・カーソンの「沈黙の春」や環境運動によりDDTやその他の殺虫剤への恐怖がかき立てられた。しかしこれらの主張はあいまいなもので、DDTがヒト健康に有害であるという科学的根拠はなかった。
昨年LancetがDDTのリスクとベネフィットを解析した報告を発表し、これまでDDTによると疑われてきた健康影響は全くないか極めて弱い関連しかないとしている。そしてWHOが、未だ発見されていない恐怖にではなく、科学に基づく立場を取ったのである。
なぜ環境活動家はDDTの恐怖を煽り続けるのか?農薬使用廃止を主張する活動家はDDTの使用拡大は長期影響を無視した近視眼であると主張しているが、アフリカの子ども達の毎年100万人の死亡は問題ではないのか?DDTの使用禁止は公衆衛生上の大失敗であった。WHOの新しい立場により、マラリアによる死亡が減少することが期待できる。



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SCFCAH - Genetically Modified Food and Feed and Environmental Risk