食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

2006年10月17日の議題とペーパー

COT Agenda and Papers: 17 October 2006
http://www.food.gov.uk/science/ouradvisors/toxicity/cotmeets/cot2006/cotmmetoct06/cotagenda170ctober2006
・WHOのダイオキシンダイオキシン様化合物のTEF改訂に関するCOTワーキングペーパー第一次案
FIRST DRAFT COT WORKING PAPER ON THE REVISION OF WHO TOXIC EQUIVALENCY FACTORS FOR DIOXINS AND DIOXIN-LIKE COMPOUNDS
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/TOX-2006-32.pdf
改訂の結果、英国人のダイオキシン及びダイオキシン様化合物への暴露量推定は減少することになる。改訂の科学的根拠については同意するので今後は改定値を使うべきだとしている。


・成人男性生殖器系の発達と機能−化学物質による影響の可能性−についての会合報告書二次ドラフト
Second draft working paper on the meeting report on the development and
function in adulthood of the male reproductive system potential
chemical-induced effects TOX/2006/37
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/TOX-2006-37AndAnnexB.pdf
2004年にCOTは内分泌かく乱化学物質による男性生殖機能への悪影響があるかどうかについて声明を発表した。当時野生動物への影響については信用できるものがあったがヒトへの影響については直接的証拠はなかった。そこで科学的会合を行うことが提案された。
2006年2月にCOTは成人男性の生殖系についてのワークショップを開催した。その際の情報をまとめたものである。(案)
COTは一部の集団の男性生殖器系に低下の徴候があると考えるが原因は不明であるとしている。動物実験の結果からはこれまで想定されていた環境中エストロゲン様化合物より抗アンドロゲン化合物の方がもっともらしい。


・オカダ酸、アザスピラシド、ペクテノトキシン、エソトキシングループの海洋性生物毒素のリスク評価
RISK ASSESSMENT OF MARINE BIOTOXINS OF THE OKADAIC ACID, AZASPIRACID,
PECTENOTOXIN AND YESSOTOXIN GROUPS IN SUPPORT OF PUBLIC HEALTH
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/TOX-2006-34.pdf
背景
現行規制ではオカダ酸(OA)とジノフィシストキシン(DTX)及びペクテノトキシン(PTX)の合計が16 microg/100g魚介肉とされており、PTXとOA/DTXを別々に規制するよう提案がある。アザスピラシド(AZA)の規制値は16 microg/100g魚介肉、エソトキシン(YTX)は100 microg/100g魚介肉である。
これらの毒素は脂溶性なのでEU規制参照法であるマウスバイオアッセイで検出でき
る。これら毒素は魚介類中に同時に存在するのでマウスバイオアッセイでの陽性結果がどの毒素によるものなのかはわからない。各毒素の至適抽出条件は異なるので、抽出物中の毒素の分布は抽出条件による。マウスバイオアッセイは毒素の濃度の定量というより陽性/陰性を判断するためのものである。
以下個別毒素についての評価
オカダ酸グループ
アザスピラシド
ペクテノトキシン
エソトキシン
参考:2005年の文書
RISK ASSESSMENT AND MONITORING OF MARINE BIOTOXINS IN SUPPORT OF PUBLIC HEALTH: TOXICOLOGY OVERVIEW AND DETECTION OF PSP TOXINS
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/TOX-2005-35.pdf