食品安全情報blog過去記事

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2005年要約

Annual Summary Calendar Year 2005
November 8, 2006
http://www.ams.usda.gov/science/pdp/Summary2005.pdf
PDF 174ページ
USDA-PDPの第15回目の年次報告書。
2005年はサンプル採取及び/又は検査計画は12州で行われた。
全検体14,749のうち10,154が野菜や果物だった。他に大豆668、小麦674、ミルク746、ヘビークリーム(乳脂肪分が36%〜40%のクリーム)369、豚肉704、ビン入りの水378、飲料水750を検査している。飲料水を除き約84%が米国産で14%が輸入品である。 1%が産地混合で1%が産地不明であった。オレンジジュースの約21%が複数国産であった。
全体として生鮮野菜果物の73%、加工野菜果物の61%から残留農薬が検出された。乳製品や豚肉から検出されたのは主に、ディルドリンやDDEなどの、低レベルの避けられない環境汚染物質であった。
飲料水を除く34%の検体からは残留農薬は検出されなかった。30%からは1種類の農薬が、36%からは複数の農薬が検出された。メロン・カリフラワー・サヤインゲン・ヘビークリーム・レタス・ミルク・豚肉・スイカ・冬カボチャからは低濃度の環境汚染物質が検出された。
規制値が設定されていないもの(飲料水とビン入りの水)を除き、規制値を超える残留農薬が検出されたのは0.2%であった。規制値が設定されていない残留農薬は検体の4.2%から検出された。ほとんどの場合これらの検出濃度は低く、一部は散布の際のドリフトや作物のローテーションによると考えられる。
飲料水からはpptレベルで除草剤などの一部農薬が検出された。未処理の取水からは48物質、処理済みの水からは43物質が検出された。いずれも規制値を超えていない。