食品安全情報blog過去記事

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中国で食中毒事件により3人が逮捕された

Three arrested in China in food poisoning case
上海警察は約300人が不法にクレンブテロールを与えて育てられた豚肉を食べて食中毒をおこした件で3人を逮捕した。クレンブテロールはブタが脂肪を貯めるのを抑制するがヒトには有害で死亡することもある。この件で逮捕されたのはブタ農家・肉販売業者・貿易業者である。この農家はクレンブテロールを使って育てたブタを130頭販売業者に販売し、販売業者は66の市場に肉を販売したとされる。

参考 Clenbuterol
持続性ベータアゴニスト
動物用医薬品として気管支拡張や子宮収縮抑制目的で使用されているが、承認されていない目的での使用が報告されている。
RN: 37148-27-9
女性でTDLo 経口 0.0046 mg/kg、症状は震え・頭痛・嘔吐など
Brambilla G. et al.
Toxicol Lett. 2000 Apr 3;114(1-3):47-53.
Clinical and pharmacological profile in a clenbuterol epidemic poisoning of contaminated beef meat in Italy
イタリアでクレンブテロール汚染牛肉による中毒事故がおこっている。
1997年5月26日夜7:30、Assisiの障害者施設の50人(看護士10人調理師2人障害者38人)が夕食に子ウシの肉を食べた。最初に職員が食べ、障害者には30-40分後に提供された。8時から10時30分までの間に看護士に震え・めまい・頭痛・ホットフラッシュ・頻脈などの症状が出て、このため何人かは食べなかった。中毒患者の尿からクレンブテロールが検出された。