食品安全情報blog過去記事

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USDAは農家に対し遺伝子組換え米についての新しい情報を提供

USDA PROVIDES UPDATE FOR FARMERS ON GENETICALLY ENGINEERED RICE
Nov. 24, 2006
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/content/2006/11/rice_update.shtml
USDAのAPHISは遺伝子組換えLLRICE601陽性だった原種は2003 Cheniereのみであったと発表した。この検査は市販の長粒米へのLLRICE601混入調査の一環として行われたものである。
APHISは、調査が完了するまで結果は公開しない方針であるが、この情報については農家が2007年の作付けシーズンを迎えて準備を行う助けとするために公開された。
LLRICE601はAPHISやFDAにより安全性に問題はないと評価されている。
何故放出されたかについての調査は現在進行中である。調査の一環としてUSDAのAgricultural Marketing ServiceがリアルタイムPCRによりLLRICE601の存否を検査した。検査はサンプルサイズにより0.06-0.01%レベルで行われた。その結果、LLRICE601の混入は長粒米の原種一種に限られ、単粒米や中粒米には影響はない。
さらに、2003 Cheniere原種の別の検体から、バイエルクロップサイエンス社の開発した微量のLLRICE62が検出されている。LLRICE62は既にFDAに評価されて安全性に問題はないとされている。LLRICE62は1999年にAPHISにより規制解除されているのでこの系統の米についてはAPHISの調査対象とはならない。