食品安全情報blog過去記事

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FDAは馬の所有者に対し飼料中フモニシンについて警告

FDA Warns Horse Owners About Fumonisins in Horse Feed
November 29, 2006
http://www.fda.gov/cvm/CVM_Updates/Horsefumonisin.htm
毎年多数の馬がフモニシンを含むトウモロコシ又はトウモロコシ副産物飼料を食べて死亡している。フモニシンはトウモロコシの実に存在するカビの産生する毒素で、普通はトウモロコシの成育中に産生されるが、収穫後の不適切な保存条件でも増加する。
フモニシンには10種類以上が知られているが最も多いのはフモニシンB1で、毒性が最も高いとされる。フモニシンの危険性は用量に依存し、家畜の中ではウマとウサギが最も感受性が高い。
フモニシンはウマに大脳白質軟化症と呼ばれる重大な神経疾患を引き起こす。ウマのフモニシン中毒の多くの事例はコーンスクリーニングスcorn screenings(トウモロコシの実を砕いた飼料)によるものなので、FDAはコーンスクリーニングスをウマには与えないことを薦める。またトウモロコシやトウモロコシを含む飼料は湿気を避けて乾燥した所に保管すること。ウマ飼料中のトウモロコシやトウモロコシ副産物のフモニシン濃度は5 ppm以下で全飼料中の乾燥重量で20%以下を推奨している。