食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

FSAの主任研究者Andrew Wadgeのblog 「科学を求めてhungry for

science」
2007年1月9日の記事
オーガニック食品:何を騒いでいるのか?
Organics: what's the fuss about?
http://www.fsascience.net/2007/01/09/organics_whats_all_the_fuss_about
週末のメディアでオーガニック食品について、環境大臣David Milibandの「オーガニック食品を選択することはライフスタイルの問題であってオーガニック食品が良いという科学的根拠はない」というコメントを契機にたくさんの報道があった。
FSAの助言(リンク)がしばしば引用されるが、我々の基本姿勢はオーガニック食品に賛成でも反対でもなく、我々は科学を根拠に判断している。オーガニック食品の役割は消費者への選択肢の提供で、現在の科学的根拠からはオーガニック食品が通常の食品より栄養価が高いとか安全であるとかいうことは言えない。
オーガニック食品と科学については環境大臣が自身のblogで引用しているようにFSAの研究がある。
個人的には、オーガニック食品を選択する理由は人により様々なので、どちらが良いかというような不毛な議論から先に進んだほうが良いと考えている。いくつかの項目についてはロンドンのシティーフードレクチャーで議論されるだろう。Soil Associationの施策指導者がオーガニック食品について話すだろう。
これは我々が食べ物を選択することの農業や市場価格形成・フェアトレードへの関心・動物の福祉などへ与える意味やその科学的根拠を問い直す機会であろう。
このイベントの様子はウェブキャストされ、パネルディスカッションへの疑問についてはメールを送ることもできる。もちろんこのblogに意見を寄せてもいい。


環境大臣David Milibandのblog
(Defraのサイト内)
http://www.davidmiliband.defra.gov.uk/blogs/ministerial_blog/default.aspx
オーガニック生産を促進する立場でオーガニック食品が健康によいという科学的根拠はない、と発言したことが人々に驚かれた、と述べている。
(Defraは有機農業の方が環境影響がより少ないとして促進する立場である)