食品安全情報blog過去記事

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重金属調査が発表された

Heavy metals survey published
Tuesday 09 January 2007
http://www.foodstandards.gov.uk/news/newsarchive/2007/jan/heavymetals
各種栽培及び野生食品の8種の金属及びその他元素濃度についての調査結果が発表された。この調査は将来ECの食品中許容濃度評価の際に使用される。
この調査の結果、金属やその他元素の人々の摂取量は健康に影響はない。
310検体のアルミニウム、ヒ素カドミウム、銅、鉄、鉛、マンガン亜鉛濃度を測定した。そのうち120は根菜、30は木の実、35はドライフルーツ、50はキノコ、25はハチミツ、25はお菓子、25は鹿や雉である。
検査結果は規制値が存在するヒ素・鉛・カドミウムについては規制値と比較した。栽培キノコ4検体と木の実9検体がカドミウムの規制値を上回った。根菜1検体と木の実7検体が鉛の規制値を上回った。FSAはこれらについては地方当局に情報を伝え、適切な対応をするよう要請した。
調査結果の詳細については以下より。
Metals in a variety of foods
http://www.foodstandards.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2007/fsis0107
キノコのカドミウムについては規制値は0.2 mg/kg(野生キノコには適用されない)のところ、最高で3.6 mg/kgがシイタケから検出されている。この件については中国から輸入されたシイタケに特に濃度が高いことともともとシイタケがカドミウムを蓄積することから規制値についての議論がある。
木の実はカドミウムについては規制値は0.05 mg/kg、鉛は0.1 mg/kgで、松の実はカドミウムを蓄積するので現在松の実については規制値を見直すまで法的措置は執らないことになっている。
根菜の鉛規制値0.1 mg/kgを超過したのはニンジンであった。