食品安全情報blog過去記事

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新しい脂肪、一ひねりしたお馴染みの古い問題?

New fat, same old problem with an added twist?
16-Jan-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-01/bu-nfs011607.php
研究によればトランス脂肪代替品は血糖値を上げる
先月ニューヨーク市は、レストランでのトランス脂肪を含む部分硬化油の使用を禁止し、ボストンやシカゴなどの他の都市でも同様の禁止が検討されている。しかしブランダイス大学とマレーシアで行った研究によれば、市販品のトランス脂肪を代替する新しい脂肪修飾法は血中グルコース濃度を上げインスリン濃度を下げる。
より長い品質保持期限をもたせるために、禁止された部分硬化油の代わりにインターエステル化と呼ばれる方法で加工したステアリン酸の多い油脂を使うことが広がっている。
Nutrition and Metabolismにオンライン発表された論文。
オープンアクセス
Stearic acid-rich interesterified fat and trans-rich fat raise the LDL/HDL ratio and plasma glucose relative to palm olein in humans
http://www.nutritionandmetabolism.com/content/4/1/3
30人のボランティアに脂肪成分を制御した食事(飽和脂肪であるパルミチン酸の多いパーム油・トランス脂肪の多い部分硬化大豆油・インターエステル化油)を4週間食べてもらったクロスオーバー試験。
部分硬化油とインターエステル化油はLDL/HDL比と空腹時血糖値を上げた。特にインターエステル化油の方が悪い。