食品安全情報blog過去記事

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rBGHフリーミルクにする必要はない

No Need to Mooove to rBGH-Free Milk
January 17, 2007
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.910/news_detail.asp
スターバックスが一部の直営店で組換え牛成長ホルモンrBGHを投与された牛の製品は使わないことにした。「化学物質」や「有毒」とされるものが科学的根拠もないまま不必要に排除される最近の風潮ではこの決定は驚くべきことでもない。
rBGHは乳牛の乳量を増やすため乳汁分泌期の中頃に投与される。スターバックスのスポークスマンによれ使用中止は「消費者の要望に応えたもの」であるが、科学的根拠はない。
rBGHについてはFDAやNIHや米国医学会やWHOが何千という研究を評価した。それらの結果rBGHは牛の健康に悪影響はなくそれらの牛由来の乳製品はヒトが食べても問題はないとしている。FDAはrBGHを10年以上前に認可し、その後の研究でも決定は支持されている。
rBGH投与牛のミルクと投与されていない牛のミルクは区別できない。rBGHはミルクの質を変えるのではなく量を増やすだけである。スターバックスの決定は、今でも高価な製品をさらに高価にする。rBGHがないと、同じ量のミルクを得るためにより多くの牛、そしてより多くの飼料や土地や労働を必要とする。