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情報更新 ヘルスカナダは特定集団に対して缶詰ビンナガマグロの摂取量を制限するよう助言

Information Update
Health Canada advises specific groups to limit their consumption of canned albacore tuna
2007-02-19
http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/advisories-avis/2007/2007_14_e.html
ヘルスカナダは魚中の水銀に関する特定集団向けの助言について、缶詰ビンナガマグロを含めることにする。
ヘルスカナダは世界でも最も厳しい魚中水銀基準を設定しているが、ある種の魚がこの基準を時々超過するため、助言を行っている。本日この助言を更新する。しかしながらカナダ人は缶詰のツナを安心して食べ続けることができる。
数年にわたりヘルスカナダとCFIAの集めたデータからは、ほとんどのツナ缶の水銀濃度はヘルスカナダの基準値以下であることが示されている。缶詰ビンナガマグロの水銀濃度は他の種類のツナ缶より高いが、一般的には基準値以内である。ヘルスカナダの魚中水銀基準と摂取助言は食事全体からの暴露量に基づいており、推奨量をたまに超過して食べたとしても一般の消費者にリスクとはならない。
予防的措置として、ヘルスカナダは以下の助言を行う
・ 妊娠中または妊娠するかもしれない女性または授乳中の女性は週に4 サービング(食事ガイドによる1回摂取量)までビンナガマグロを食べられる。
1サービングは75g・2.5オンス・125mL・1/2カップである
・ 1-4才までの子どもは週に1サービングまでビンナガマグロを食べられる。
・ 5-11才の子どもは週に2サービングまでビンナガマグロを食べられる。
缶詰ビンナガマグロと缶詰ライトツナは違うことに注意が必要である。缶詰ライトツナはカツオやキハダマグロ、tongolなどの比較的水銀濃度の低いマグロ種である。また値段もビンナガマグロより安い。これらは水銀濃度が低いためヘルスカナダはライトツナ缶詰については制限は必要ないと考えている。
カナダのフードガイドでは少なくとも週に2サービングの魚を食べることを薦めている。イワナcharやニシン、サバ、サケ、イワシ、マス等を選ぶと良い。
ヘルスカナダはCFIAと協力してカナダで販売されている魚の水銀濃度モニタリングを継続し、水銀と魚摂取に関する助言の変更があれば国民に伝える。