食品安全情報blog過去記事

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食品表示は正確でなければならない

Food labels must be accurate, says NZFSA
16 April 2007
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/media-releases/2007/20070416.htm
NZFSAは食品業者に対し、食品表示は法に則って正確であることが求められる、と再確認した。
ニュージーランドでは厳格な食品表示が要求されており、最近注目されたRibenaの事例が示すように、法律違反の結果は重大なものである。食品製造業者は表示内容が正確であることを確認しなければならない。NZFSAが全ての食品の全てのロットの全ての成分をチェックするのは不可能であるため的を絞ったサーベイランス調査を行っている。また現在案が合意されている新しい食品規制ではさらに厳格な食品表示モニタリングが組み込まれている。正確な表示は食品安全のうえでも健康にとっても重要である。



Ribenaの件
オーストラリア競争消費者委員会ACCCのプレスリリース
RibenaのビタミンC表示は消費者を誤解させる可能性がある
Ribena Vitamin C claims 'may have misled consumers'
21st March 2007
http://www.accc.gov.au/content/index.phtml/itemId/783192

グラクソスミスクラインがブラックカーラント飲料であるRibenaを、「Ribenaのブラックカーラントにはオレンジの4倍のビタミンCが含まれる」と宣伝していた。この件について消費委員会はRibenaに含まれるビタミンC含量について消費者を誤解させるものであるとして、グラクソスミスクラインは公正貿易法違反として罰金を科せられた。


メディアの伝えるところによれば罰金は$217,500。
Ribenaは1930年代に英国で販売開始された馴染みのある飲料。
この件が問題になったのはニュージーランドのPakuranga Collegeの生徒(現在 17才)が2004年に学校で大好きなジュースのビタミンC濃度を測ろうとしたことに始まる、計算上Ribenaは100 mlで22 mgのビタミンCを含むはずだった。ところが他のジュースからはビタミンCが検出されたのにRibenaからはほとんど検出されなかった。生徒がグラクソスミスクラインに問い合わせたところぞんざいに扱われ、手紙を書いたところ返事はなく、さらに電話しても回答は得られなかった。彼女たちは広告基準庁などに問い合わせたが満足できる答えは得られなかった。それをテレビの消費者問題ショーが取り上げ彼女たちに通商委員会に報告することを薦めた。
結局Ribenaの規定通りに薄めた飲料からビタミンCは検出できなかった。この問題はオーストラリアにも広がった。
ニュージーランドヘラルド
Ribena-maker fined $217,500 for misleading vitamin C ads
March 27, 2007
http://www.nzherald.co.nz/topic/story.cfm?c_id=164&objectid=10431119