食品安全情報blog過去記事

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添加物と子どもの行動

FSAの主任研究者Andrew Wadgeのblog
Additives and children's behaviour
http://www.fsascience.net/2007/05/08/additives_and_childrens_behaviour
英国でFSAの出資により行われた研究をメディアが報道したことについてコメントしている。



サウサンプトン大学の研究者らがFSAの研究費により色素と安息香酸の添加物の子どもの行動への影響について臨床研究を行っていた。その結果の一部は3月20日のCOTの会合で議論されたが、研究者らが論文として発表する予定だとしたため非公開とされた。従って実験結果の詳細は不明。しかしながらメディアが問題があることがわかった、という論調で一斉に報道したようだ。
Andrew Wadgeは論文が出たら評価を公表すると述べているが、コメント欄にはヒステリックな投稿が寄せられている。

一部資料は以下(4月に既報)
http://www.food.gov.uk/science/ouradvisors/toxicity/cotmeets/cot2007/cot200307/cotagenda200307
以前の研究はこれ
http://www.psychology.soton.ac.uk/psyweb/staff/myprofile/mypublications/publications/jsteven/Bateman%20et%20al%20%202004.pdf
この研究では結論は出せないとされたため、今回はその追試。詳細データが発表されてから意見を述べる、と言っているにもかかわらずマスコミが世論を煽っているという感じ。研究を行ったグループが、FSAには口封じをしておきながら自分たちは都合の良いところだけマスコミにリークしたようだ。しかも論文が出るまでには少なくとも数ヶ月はかかる見通し。