食品安全情報blog過去記事

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ポストチェルノブイリモニタリング報告書発表

Post-Chernobyl monitoring reports published
11 May 2007
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2007/may/chernobyl
ソビエト連邦(現ウクライナ)での1986年のチェルノブイリ原子力発電所により大量の放射性物質が大気中に放出された。その一部が英国でヒツジを飼っていた高地に沈着した。
消費者の健康を守るため、ヒツジの肉の汚染レベルが1キログラムあたり1000ベクレルを超える地域からのヒツジの移動や販売は制限された。
ヒツジについては生きたままモニタリングする技術を採用して肉の汚染量に換算した。モニタリングに固有の可変性を考慮し、作業アクションレベルとして645 bq/kgが採用されている。この値は規制値を超える確率が40分の1になるよう設定されている。
1986年には英国内で約9000の農場が規制対象となっていた。その後放射能レベルは減少し報告対象となっているのはカンブリア、スコットランドウェールズの371農場である。
今回の報告書によれば、カンブリアとウェールズの農場については近い将来に規制解除される見込みはない。スコットランドについては2007年1月に3農場が規制解除された。
報告書の詳細は以下。
http://www.food.gov.uk/science/surveillance/radiosurv/chernobyl/