食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ヘルシンキVanhankaupunginlahti湾で獲れたパーチ(スズキ)だけを食べないように

Perch caught from Helsinki Vanhankaupunginlahti Bay not to be eaten exclusively
05.07.2007
http://www.evira.fi/portal/en/food/current_issues/?id=593
食品安全局は、有機スズ化合物濃度が高いため、ヘルシンキVanhankaupunginlahti湾で獲れたパーチばかりを食べないように助言する。有機スズ化合物は内分泌攪乱作用が疑われる化合物である。防汚用塗料への有機スズ化合物の使用はフィンランドや他のEU加盟国では2003年に禁止されている。
食品安全局EVIRAと国立公衆衛生研究所とフィンランド釣り及び漁業研究所は三年間の共同プロジェクト「国産魚及び海水魚有機スズ化合物濃度」を行っている。このプロジェクトの一環としてヘルシンキVanhankaupunginlahti湾のモロコ、パイクパーチ、パーチの身の有機スズ化合物濃度を測定した。捕獲したのは2006年5月である。
全部で29検体のパーチを調べたところ、思いの外高濃度の有機スズ化合物を含むものがあった。平均は193 microg/kgでレンジは27-659 microg/kgであった。 このような濃度はドイツのエルベ川で検出されたことがある。
EFSAの有機スズ化合物のTDIは0.25 microg/kg体重である。もし150 microg/kgの有機スズ化合物を含む魚を60kgの体重の人が食べる場合100 gでTDIに達する。