食品安全情報blog過去記事

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「ヘルシー」なレストランではたくさん注文しがち

You're likely to order more calories at a 'healthy' restaurant
29-Aug-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-08/uocp-ylt082907.php
Journal of Consumer Researchに発表された研究によると、より健康的な食品が手に入りやすくなっているのに肥満率が増え続けている「アメリカの肥満パラドックス」が説明できるかもしれない。4つの一連の研究で、我々が「ヘルシー」という表示を過剰に一般化していることが明らかになった。実際消費者は、メインディッシュが「ヘルシー」だとされると飲料やサイドディッシュやデザートで最大131%余分にカロリーを含むものを選ぶ。
我々の白黒二分法の見解ではほとんどの食品が良いか悪いかに分類される。サブウエィなどのレストランで「低カロリーサンドイッチ」と書いてあると我々は「これは良い、このサンドイッチを食べればデザートには高カロリーのものを食べても大丈夫」と考える。実際にはサブウェイのサンドイッチの中にはビッグマックより高カロリーのものがあるのに。
消費者は「ヘルシー」を謳っているレストランのサンドイッチをそう宣伝していないレストランのサンドイッチより35%カロリーが少ないと見積もる。その結果デザートやサイドメニューで高カロリーのものを選ぶ。
我々は食品について単純に良い悪いではなく、定量的にどのくらいカロリーがあるのかを考える必要がある。
“The Biasing Health Halos of Fast Food Restaurant Health Claims: Lower Calorie Estimates and Higher Side-Dish Consumption Intentions”
Journal of Consumer Research: October 2007