食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

バター風味電子レンジポップコーンに関する新しい情報についてのFEMAの声明

Comments of the Flavor and Extract Manufacturers Association of the United States on New Information on Butter Flavored Microwave Popcorn
4 September 2007
http://www.femaflavor.org/downloads/PressReleases/FEMA_Statement_9407.pdf
FEMAは強いバター風味の電子レンジポップコーンを大量に食べたことにより重い呼吸器系疾患になった可能性があるという患者についての新しい情報について懸念している。この情報は国立ユダヤ医学研究センターからFDA、CDC、職業安全衛生管理局OSHA、EPAに報告されたものである。
この新しい情報では強いバター風味の電子レンジポップコーンを毎日数袋作って蒸気を吸入していたことと呼吸器系疾患の発症に関連がある可能性を示唆している。バター香料にはジアセチルが含まれる。この情報はポップコーンを食べることによるリスクを示唆するものではない。
ジアセチルは長い間香料として使用されており、FDAが使用を認めている。ジアセチルは天然にバターやミルク、チーズ、果物、ワイン、ビールなどの各種食品に含まれる物質で、「バターのような」風味を与える。
電子レンジポップコーンに使用されるバター香料は、その使用法の特徴と消費者の好みから他の香料に比べて使用量が多い。ユダヤ病院が述べているように、この患者のポップコーンからのジアセチル暴露が病気の原因と確定したわけではない。しかしながら念のためFEMAは製造業者に対し、バター風味の電子レンジポップコーンに使うジアセチルの量をできるだけ減らすことを推奨する。
FEMAは香料製造における呼吸器の健康問題については積極的に対応してきた。FEMAの「香料製造業における呼吸器の健康と安全」報告書は以下から入手できる。
www.femaflavor.org.