食品安全情報blog過去記事

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ピロリジジンアルカロイドを含むサラダ

11.09.2007
http://www.bfr.bund.de/cm/208/salatmischung_mit_pyrrolizidinalkaloid_haltigem_geiskraut_verunreinigt.pdf
野菜サラダの検査の結果、ノボロギク Senecio vulgaris L.を含むものが見つかった。この植物は広く自生している苦みのあるハーブである。BfRはこの植物を食べることのリスク評価を行った。
ノボロギクは、中毒事例からヒトや動物に命に関わる肝傷害を誘発することが知られている。原因はノボロギクに含まれるピロリジジンアルカロイド類であるセネシオニンやリデリインである。IARCはリデリインをヒト発ガン物質の可能性があるものに分類している。健康被害が生じない摂取量を設定することはできない。従って摂取はできる限り避けるべきである。
BfRはノボロギクを含むサラダを食べることによる急性−中期的肝障害の可能性を否定できない。消費者はサラダを作る際にはこうした植物の混入を避けるべきである。