食品安全情報blog過去記事

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体重と死因についての関連

Study examines association between weight amount and cause of death
6-Nov-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-11/jaaj-sea110107.php
JAMAの11月7日号に発表された論文によれば、体重と死因の関連は非常に多様である。
肥満は心血管系疾患(CVD)により死亡の増加と関連し、痩せは非がん非CVDによる死亡の増加と関連し、過体重は糖尿病と腎疾患の合計による死亡の増加と関連するが非がん非CVDによる死亡は少ない。
著者らは2000年に米国の全国調査のデータを用いて、通常体重に比べて過体重の人の方が全死因による死亡率が少ないことを発見している。さらにこの知見を確認するため、より長期のフォローアップを行った。
BMIが18.5以下の痩せ、25-30までを過体重、30以上を肥満とし、25才以上の成人230万人の心データとNHANESのデータを組み合わせて解析した。
過体重はがんやCVDとはあまり関連せず、感染や手術などの有害事象からの回復には有利になるため死亡率が低くなると考えられる。
JAMA. 2007;298(17):2028-2037.
(小太りが一番長生き。でも厚生労働省は痩せさせたい?)