食品安全情報blog過去記事

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食品中の有害物質管理基準大幅に強化される

 (有害基準チーム/食品 微生物チーム 2007.11.14)
http://www.kfda.go.kr/open_content/kfda/news/press_view.php?seq=1305
食薬庁、食品基準・規格管理中長期ロードマップ案準備
食薬庁は輸入食品の増加と急変する食生活環境変化に対応して安全な食品供給を保証するための「食品中有害物質基準・規格管理中長期計画(2008-2012年)」を作成した。
食薬庁では最近3年間で残留農薬やカビ毒など合計192件の基準の制定や改定を行って国際水準に合致した管理を行ってきた。
しかし一方で食用油脂のベンゾ(a)ピレン、酒類中のカルバミン酸エチルなど新しい問題が次々に出てきて食品の安全性問題が常に報道されている。さらに国民の輸入食品への安全管理要求が強くなっているため、韓国の有害物質管理体系をA7先進国水準にグレードアップする必要があるため、この計画を作成した。
今回の中長期計画の骨子は、
1) 有害物質基準をコーデックスと主要先進国水準にする
2) 過去に設定された基準値を再評価して現実的なものにする
3) 基準設定後のモニタリングを強化する
特に今年11月中に子ども嗜好品に対する最近及びカビ毒(アフラトキシン)基準を優先的に強化する


注 最後のお菓子のアフラトキシン基準について
これは日本の検疫でアフラトキシンが検出されて全量廃棄・積み戻しになった製品が、韓国内では普通に売られていて子どもがよく食べるものだったことが最近騒ぎになっているため。
輸入食品等の食品衛生法違反事例
平成19年5月分
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/1-4/0704.html
ピーナッツ菓子(TANGKONG GANGJUNG) ORION CO.,LTD. アフラトキシン陽性(14ppb)
製品はピーナッツ入りのおこしのようなもの。
韓国ではピーナッツのアフラトキシン基準はあるが、ピーナッツを使ったお菓子については基準値はない。日本の検査でアフラトキシン陽性になったことを受けて、製造業社は独自にアフラトキシン検査を行い2回とも検出されなかったとKFDAに報告しているとのこと。KFDAは日本でアフラトキシンが検出されたことを業者の名前を伏せて発表していた。しかし事実上どこの会社かはわかってしまった。そうした一連の経緯を、製造業社が国民に広く知らしめなかった、 消費者に対して説明しなかった、と市民団体などから批判されている。
(カビ毒は均一に分布しないので、いくら検査してもすり抜ける場合はあるだろう。ピーナッツを使っていれば検出される可能性はある。日本で拒否されたものを韓国の子ども達が食べているという状況が韓国人の感情を逆撫でしたのだろうけど、基準値が国によって違うのは良くあることだし、業者はちょっと気の毒かも)