食品安全情報blog過去記事

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有害真菌、コメ ブラジル(マラニャン州)

Toxic fungus, rice - Brazil: (Maranhao)
08-JAN-2008
http://www.promedmail.org/pls/promed/f?p=2400:1001:10182645594580953076::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1000,40817
Folha Online(ポルトガル語)の2007年12月27日記事から
Embrapa(ブラジルの農業研究企業)がリオデジャネイロ連邦大学と共同で、2006-2007年にマラニャン州で42人が死亡した脚気beri-beriの一因がコメの真菌Penicillium citreonigrun汚染により産生された毒素、シトレオビリジンcitreoviridineによるものであることを発見した。被害者は550症例で、隣の州の2人を除き全てマラニャン州住民であった。この毒素はビタミンB1の吸収を阻害し、脚気はビタミン不足による病気である。
Embrapaは、患者の多くが住んでいるマラニャン州の南西部にある小さな市の小農地で作られたコメを分析した。この毒素は20世紀前半にアジアで発見されたもので、ブラジルで発見されたのは初めてである。

シトレオビリジン:日本では黄変米事件で名前がでていた毒素