食品安全情報blog過去記事

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奇妙な訴訟

A Strange Lawsuit Revealed
January 17, 2008
Ruth Kava, Ph.D., R.D.
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.1117/news_detail.asp
デンバーに住むWayne Watsonが、彼が毎日二袋食べていたポップコーンを購入していた小売店を訴えている。このポップコーンはバター等の乳製品に天然に含まれる香料、ジアセチルで風味付けしてあった。ジアセチルは大量に吸い込むと希な肺疾患である閉塞性細気管支炎を誘発する。バター風味のスナックを製造していた工場で働く労働者に多く見られた。
労働環境で高濃度暴露されると健康上問題になることはわかりやすいが、どうして家庭でそれだけ暴露されたのかを理解するのは難しい。さらに何故小売店に、他の無香料製品も売っていたのに−責任があるとされるのかは理解困難である。この裁判の結果がどうなるかは興味深い。一方製造業者はジアセチルを除去したり労働環境を分離したりしている。
消費者がやるべきことは何だろう?電子レンジポップコーンは適量を食べること、あるいはバター無しにすること、どちらにしてもついでにカロリーを減らせる。

(この人はバター風味が大好きで、いつもポップコーンをチンした後思いっきり吸っていたと報道されていた。訴えた理由は、ポップコーンにバターの香りを嗅ぐために使うなと警告しなかったのが悪い、とのこと。ガーディアンの記事より
http://www.guardian.co.uk/usa/story/0,,2241624,00.html