食品安全情報blog過去記事

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ニューヨークタイムスの、マグロが危険な量の水銀に汚染されているという記事についてのACSHの声明

ACSH Statement on New York Times Story Alleging That Tuna Is "Contaminated" with Dangerous Levels of Mercury
January 25, 2008
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1672/healthissue_detail.asp
現在市販されているマグロ−寿司でも他の形でも−を食べることによる実質的な健康危害はない。
ニューヨークタイムスが1月23日水曜日に一面で報道したMarian Burrosによる記事は批評的見地に欠ける。政府は魚の水銀について「許容できる」濃度基準を設定している。この濃度はEPAによる極めて保守的推定に基づくもので、実際に影響が出る量の1/10-1/100である。FDAも現在マグロの安全性に懸念を表明していない。Burrosが「魚が汚染されている」と引用したのはこのEPAの極めて保守的基準に基づくものである。
マグロに検出された濃度は有害性が疑われる濃度より十分低い。従って、政府の推奨値を超える魚があっても、規制上の問題はあるが、健康上のハザードはない。

(「基準(ガイドライン)値を超えた」 と「危険」は必ずしもイコールではない・・のだけれどマグロ不足してるから怖がって食べなくなればいいのに、とか思ったり。)